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『自立体の確立にまつわる共時的な意味連関』

自立とは何でしょうか。自分で立つこと自分で生計を立てることなどが考えられますが、goo国語辞書にはこうありました。
『他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。「精神的に自立する」』
つまり「自立体の確立」とは、自らの意志で、永続的で揺るぎない精神的な軸を確立する事だろうと思います。つまりこれが、空海さんが送ってきた「真言の心柱」の明晰夢と、「意味共鳴」するのです。
まあ、明晰夢の中で「私は空海だ」と名乗った訳ではないので、空海さんかどうかまでは、分からないのですが、夢の直後に行くことになった「東寺」の件や、「京都御所(平安京)」や「太秦」「秦氏」の縁とも、「共時的に意味連関」していることから、場所的、歴史的な事実に鑑みて、間違いないだろうと推測しています。高次元の意識体は、言葉ではなく、「明晰夢」や「インスピレーション」「空間的な意味共鳴」を使って、思いを伝達してきます。
この辺りの事情は、以前ブログにも書きましたので、まだご存じない方は、以下のページをご覧ください。

「最初のインパクト」
https://note.com/mr_mu/n/n3e3f5f824ae6
「最初のインパクト2」
https://note.com/mr_mu/n/nf6cdee492cb4
「最初のインパクト3」
https://note.com/mr_mu/n/naca8f007b2fd

さて、「真言の心柱の夢」の解釈では、「場の意識」の確立に必要な、精神的な柱を立てることが求められます。これらは五重塔の心柱とも関連している様で、「関係の意識」と「場の意識」の一体性が、必要となります。この一体性とは、「相反する二つの意味」の受容でもあります。これを「自己と他者」と言ったり、「男性性と女性性」と言ったりもします。そう、「敵と味方」もそうですね。
こう言った意味で、「コマの中心軸」とは、立場の違いを転回させながら乗り越えて行く精神的な試みであり、中空的な中心を、この次元を超越した位置に定め、見えない中心を建てることでもありそうです。
こういうと何やら抽象的で解り難いのですが、「関係の意識」と「場の意識」のコトバを用いて、正確な宇宙観を確立することを意味します。この世の対立的(二元的)な出来事の解釈を「関係の意識」に求め、統合的(一元的)な出来事の解釈を「場の意識」に求めるのです。そうすることで、今まで無意識下に停滞していた「意味や解釈」を、顕在化することが可能となります。これらは「政治とは何か」、または「文化とは何か」を理解する「キー」ともなります。
これを簡単に言うと、「政治」とは、「関係の意識」による勢力闘争であり、『二元的な世界の力関係による、次元水平的な統合の表現』です。
そして「文化」とは、「場の意識」による方向性の表現であり、『地球上の大地の「場」に「意味共鳴」する、次元垂直的な統合の表現』と考えるのです。
この「次元水平」と「次元垂直」とは、3次元の中の方向性ではなく、3次元の空間全体が「次元水平」であり、文化的(一元的)な価値の方向が、「次元垂直」であると考えています。ここで何故、「次元垂直」だけが「方向性」なのかと言いますと、お互いの間に、優劣を競う「本質的な関係性」がないからです。そして、「次元水平」と「次元垂直」の間には、私達が一般に考える空間的な連続性も存在しません。
これらは、詳細な表現こそ違いますが、「井筒俊彦」先生の著作の中や、「イスラーム」文化の知性の中にも、現れて見えます。

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