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ヴィヴィサポにも(たぶん)分かるV・ファーレン長崎レビュー

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レビューと呼ぶにはおこがましいが、V・ファーレン長崎の戦術的な部分を考察するブログです。 当ブログは「例えばヴィヴィくん目当てでスタジアムに来たライトな人にも、折角ならサッカー…
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#サッカー

V・ファーレン長崎2022シーズンプレビュー

長かったオフシーズンも気づけばあと2週間、またJリーグのある週末が返ってくる。長崎の今シーズンの目標は昇格の二文字に尽きる。今年はいよいよ昇格の大本命として様々な媒体で注目を集めている長崎だが、J2とは辛く苦しいリーグ。楽観は禁物だろう。 シーズンが始まる前に今一度オフシーズンの動向、松田監督の基本戦術とピッチ外の云々を網羅的に振り返っておきたい、というのが本記事の趣旨となる。例によって1万字を超えてしまったので、休み休み読み進めることをお勧めします。 ①補強動向と選手編

【千里の道も】第1節 ツエーゲン金沢【雑感】

あけましておめでとうございます。 昨シーズンに引き続き出来るだけ簡易レビューを書いていきます。当方、あくまでド素人なので小難しい話は全く分かりませんが、起きている現象を噛み砕いて分かりやすく書き残すことを目指しています。スタンスはブログ立ち上げ当初から変わってないので、あくまで生温い目で見てあげてください。 あとTwitterでも書きましたが、仕事がかなり忙しくなったので毎試合更新は難しそうです…できるだけ頑張る、の精神で書いていこうと思います。 ---------ここ

20-21オフシーズン雑感

2020年12月21日に最終節を終えてまだ1ヵ月ほどしか経っていないが、各クラブは新シーズンに向けてキャンプインしている。ご多分に漏れず、長崎も慌ただしかったであろうオフシーズンを終えて沖縄キャンプを切り上げたところだ。まだシーズンプレビューを書くには早いが(というか書くかどうかも分からないが)、とりあえずほぼ完了したチーム編成と新体制発表会を見た感想を残しておこうと思う。 ※例によって阿保みたいに長いので暇なときに読むことをおススメします ①主力選手の慰留に成功 この

V・ファーレン長崎 2020シーズンレビュー

多くの仙台サポーターは手倉森監督の事を敬意と愛情を込めて「テグさん」と呼ぶが、個人的には何となくそこまで踏み込めずにこれまで「手倉森監督」と表記してきた。特に19シーズンのホーム愛媛戦の惨敗以降はどうしても厳しい目を向ける事が多かったように思うし、去年の今頃は「果たしてこの監督に任せて大丈夫なのだろうか?」というのが多くの長崎サポの総意だったのではないだろうか。 12位に終わった19シーズンのオフ期間には呉屋・香川など一部の主力を失ったが富樫・二見・フレイレなどの実力者、そ

【迎えた大団円】第42節 ツエーゲン金沢戦【感想】

終わり良ければ全て良し、と言うにはあまりに大きなものを逃した今シーズン。しかし有終の美を飾って大団円を迎えることはできた。そんな試合だった。 ①スタメン金沢はどちらかと言うとボール非保持志向のチームで強力な2トップを軸にしたカウンターが特徴のチーム。シュート数はリーグ1位と精度の高い攻撃を持つが、失点数もそれなりに多く、派手な撃ち合いになる試合は少なくない。 ②カイオ不在でも連動した攻撃今シーズンは4バックで守る相手に強さを発揮した長崎、金沢にも再現性のある攻撃を展開

【残酷な甲府のテーゼ】第41節 ヴァンフォーレ甲府戦【言いたいだけ】

結果は無念の引き分け、昇格への夢は断たれた。 ①スタメン ②3バックが苦手な手倉森長崎 手倉森長崎にはどうにも苦手なタイプが2つある。1つは徳島や琉球のようなプレス耐性のあるボール保持特化型チーム、もう1つは3バックで守ってくるチームである。守備時にウィングバックが下がって5−4−1のブロックを形成されると上手くゴール前まで運ぶ事ができず、再現性のある攻撃をできなくなる。1試合平均の得点を比較すると顕著で4バック相手だと1.8点も取れた得点が、3バック相手だと0.8

【完成度高まる】第40節 東京ヴェルディ戦【雑感】

①スタメン ②ヴェルディの可変システムと長崎のブロック ヴェルディの可変システムは健在だった。DAZNの予想フォーメーションでは藤田をアンカーに置いた4-1-2-3で表示されたが、実際にボールを握った時の立ち位置は左サイドバック福村がボランチの位置に絞る3-2-5の形を取る事が多かった。端戸は最前線に張り付くというよりは中盤まで降りてきて数的優位を作る方が多く、このゼロトップ的な仕組みも前回対戦時と同じだった。ヴェルディはボールを握って立ち位置を変えながら相手の陣形を

【あゝ無常】第38節 京都サンガFC【雑観】

もしサッカーが採点競技なら長崎が勝っていた可能性が高いし、どんなに悪く見積もっても引き分けが妥当な結果だった。しかし残念なことにサッカーはスコアを競う競技であり、ゴールを多く決めた方が勝つ。20本シュートを放とうが、失点がミス絡みであろうが、そんな経過は慰みにしかならない。 ①スタメン 長崎は前節から1人入れ替え、エジガルに変えて富樫が先発入りした。名倉はメンバーにも入っていない所を見るに怪我ということなのだろうか。亀川・米田に続いて澤田・名倉も離脱となれば、この終盤

【氣田の効用】第37節 アルビレックス新潟戦【雑感】

①スタメン 長崎は前節から2人入れ替え、大竹とエジガルが先発入りした。少しずつ怪我人が復帰しているものの、戦術的要所である左サイドバックの亀川はベンチ外が続いている。 新潟は前節から4人入れ替え、小島・大本・荻原・鄭大世が先発入りした。中盤の要として重宝されている島田譲は累積警告で出場停止(契約の関係上どのみち出場不可だった)わずかに昇格の可能性を残しながら、前節は21位愛媛に0−3とまさかの大敗を喫した。攻撃の柱だったファビオを契約解除で失い、直近は怪我人が相次いで

【あと一歩に泣く】第36節 松本山雅戦【雑感】

「試合終了間際の被弾と言えばジャーン モーゼルだよねぇ~」と思ってたけど、あれってもう5年も前の話なのね。時の流れ is 残酷。塚川の90+5分の得点 is もっと残酷。まぁでも糧にするしかないッスね… ①スタメン 長崎は前節から4人変更、毎熊・玉田・名倉・富樫が先発入り。毎熊は32節群馬戦以来、4試合ぶりとなる出場でようやく本職サイドバック不在問題は一旦解消された。 松本は前節から3人変更、塚川・高橋・ジャエルが先発入り。前回対戦時は4-4-2だったシステムがいつ

【値千金の名倉弾】第35節 ジェフユナイテッド千葉戦【雑感】

苦しすぎたアウェイ千葉戦。苦しんだ理由を中心にレビュー書きました。相変わらず半分くらい妄想が入ってる気が…今年初めての現地観戦だったので、生の情報もほんの少しだけ混ぜてみました。 ①スタメン 前節琉球戦で痛恨の敗北を喫した長崎、中5日で迎えた千葉戦はスタメンを2人入れ替えて徳重と大竹が先発した。徳重は第23節徳島戦以来、約2か月ぶりの先発出場となった。 「前節、ホームで土をつけられた。決して、高木和の責任ではないが、監督として何かを変えて挑みたいアウェー戦だった。前

【できる事できない事】第34節 FC琉球戦【感想】

ぶっちゃけ試合見直してないので、もう感想です。半分くらい妄想です。琉球の小泉まじでいい選手だったなぁ… ①スタメン 長崎は前節から1人だけ変更、富樫に代わってエジガルがスタメン入りした。5連戦の5戦目、最も疲労が影響する試合だったが前節岡山戦の大勝を受けたか、手倉森監督はほぼターンオーバーせずに琉球戦のオーダーを組んできた。 対する琉球は5人変更、池田・市丸・田中・鈴木・沼田がスタメン入りした。順位的には厳しいシーズンだが一貫してボールを保持する主体的なサッカーを志

【攻守が噛みあった大勝】第33節 ファジアーノ岡山戦【雑感】

5-0!夢のスコアで大勝!絶好調!昇格間違いなし! と思うじゃないですか。今節岡山戦の大勝は内的要因と外的要因がうまい具合にハマった結果だったわけで、琉球は全然違うチームなので同じように行くと思ったら痛い目に合うかも…(でも5点取って勝ってほしい) ①スタメン 長崎は前節から5人入れ替え。鹿山、角田、二見、玉田、富樫がスタメン入りした。鹿山が右サイドバック、江川が左サイドバックに入る形で、いよいよ本職サイドバックが不在という陣容になった。まさか毎熊は怪我じゃないだろ

【マジカルさん爆誕】第30節 水戸ホーリーホック【雑感】

マジカル ジュニオ爆誕記念に、ちゃんとレビュー書きました。無駄に長いです。 スタメン 長崎は前節から3人変更、大宮戦で負傷交代した亀川のみならず米田もベンチ外となり江川湧清が22節福岡戦ぶりのスタメン入りとなった。秋の補強で獲得したCFエジガル ジュニオはベンチ入り、CB庄司朋乃也はメンバー外となった。 水戸は快勝した山口戦から2人変更、ンドカと平野がスタメン入りした。これまでの29試合で51得点とJ2トップの攻撃力を誇っている一方、43失点と守備が安定しない事が順