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ケニアに行ったときのこと

突然ですが、Mr.チキンの初めての海外旅行はケニアでした。
もう6年も前になります。
片手には新しいパスポート、もう片手にはケニアシリング
靴の中敷き代わりにアメリカドルを忍ばせて、
ドキドキしながら行ったケニアの話。
少しずつお話していきますね。
今日は、教育者として、学校って大事だなって思った話をします。

友達に会いに行く

ケニアという国に憧れはあったのだけれど、直接の動機になったのは、大学の頃の親友が青年海外協力隊に行っていたから。
「今を逃すと、絶対に行かない国、ケニア」とサブタイトルを勝手につけて、同じく大学の頃の友だちYと成田空港を飛び立ちました。

マタツという乗り物

初めての異国、ケニア。まさかの米国大統領オバマさんと同時期にケニア入りしたMr.チキン。ジョモ・ケニヤッタ空港の滑走路の向こうに米国大統領専用機エアフォースワンを見た感動。と、同時に、外務省の「テロリストが活発化しているので、気をつけるように」という注意喚起情報を思い出し、生唾を飲んだのは良い思い出です。
早速空港からのタクシーの運ちゃんに相場の7倍近くの料金をぼったくられ、洗礼を浴びたり、電力不足から暗闇のバーに戦々恐々とした話はさておき・・・

く、暗い・・・!

突然ですが、ケニアにはマタツという乗り物があります。

ケニアの乗り物 マタツ

この、ハイエースを改悪改造した乗り物に20人近くがすし詰めに乗って移動します。いわゆる庶民の乗り物なので、乗り場はダウンタウンという治安の悪い地域にあることが多いです。

思わず日本語に出会うこともあります。「削り節~!!」ってなります。

ダウンタウンにて

なんでも屋さんには、使い古しのブラジャーや、片方だけの靴も売ってました。

そんなダウンタウンにて。
6時間ほどのマタツ移動があるというので、トイレに行った友達を
路地裏で待っていたときのことです。
小学4年生くらいの背格好の男の子が、フラフラと私達の方に寄ってきました。何かをわめきながら。そして、殴りかかってきたのです。
私達は何が何やらわからず、混乱しました。
そこに、青年海外協力隊の友人がトイレから出てきて言いました。
「あぁ、これはシンナーだね。学校も行けなくて、やることが無いからシンナーしてるんだよ。」
驚きました。ストリートチルドレンと言われる子どもです。
学齢期の・・・それも小学生がシンナーを用いている姿を、恥ずかしながら私は初めて見ました。恐ろしいというよりも、とても悲しい気持ちになったのを覚えています。
学校というものは、教育のためだけでなく、子どもを保護する機能もあるのかもしれないと学びました。

どんな国でも子どもが犠牲になる

首都ナイロビは活気のある街

ナイロビでは、腕と足のない子どもがいました
その子の前には缶が置かれていて、ケニアシリングが数枚入っていました。
青年海外協力隊の友達は、「親が組織に子どもを売るんだ。そして、同情を引くために手足を切り落とされる。あの缶に入れられたお金は、怖い人達が持って帰る。」という話をしました。
到底許されるべきではないことが、お金のために行われている。
どんな国でも子どもが犠牲になる。
今、私達の国日本では、一体どんなことが起きているのだろう。

他国の話ながら、他人事ではない気持ちになりました。

たくさんのことを学んだケニア旅行

少し郊外へ行くと、野生のニワトリに、よく遭遇します

正直、自分は語れるほどケニアにいませんでした。
10泊ほどですもん。旅行ですもん。
でも、すごくすごくディープでした。
普段日本では見ないようにしてきた悲しい現実もたくさん見てきました。
でも、それを忘れさせるくらい良かったのが、ナイロビのきれいな街並み、親切だったサファリのレンジャー、雄大すぎる自然と数え切れないほどの動物たち。
素晴らしい土地、ケニアに行けた喜び。
また、機会があれば綴りたいと思います。
では、またねー!


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