非日常と日常の価値【ホームレス生活6日目】

今日はのんびりとした1日だった。昨日新宿で知り合ったおっちゃんの家でただダラダラと過ごす。そんな1日。

個人的に思うのが、今回のホームレス生活とかヒッチハイクみたいに基本野宿スタイルで旅をしている時、室内で過ごすいっ時に凄く価値を感じる。

この感覚が堪らなく好き。

束の間の休息というか、非日常の中にある日常みたいな。そんな感じ。

屋根があって壁がある。そして暖かい布団で眠れる。こんな当たり前の事を凄く贅沢に感じる。

それと同時に「その日常に戻りたいな」とも一瞬思ってしまう。ただこれが落とし穴だって事が経験上よくわかる。ほどほどが丁度いい。

一瞬の日常に甘え過ぎてしまうと、非日常に戻ることへの不安感や恐怖心が少しづつ強くなってしまう。

昔、この感覚に甘え過ぎたことがある。ゲストハウスで一泊でいいのに2,3泊余計に泊まったり、「経験だ！」と自分を騙して旅中に無駄に何週間もシェアハウスをしたり。

その結果、どんどん気持ちが遠のいていく。自分が非日常の中にいるんだという心地が無くなり、日常を抜け出す感覚が鈍化してしまう。怠惰が挑戦を飲み込んでしまう。

例えるなら、禁煙中に吸う一本のタバコみたいなもん。

そのタバコは堪らなく美味い。けど、一本吸ってしまうともう一本もう一本とどんどん増えていく。そして終いには禁煙なんてどーでもよくなってしまう。そんな感じ。

きっとこのままもう一泊、またもう一泊としてしまうと駄目になる。

「雨なのに野宿か…」とか「襲われたらどうしよう」とか、やっている最中はあんまり気にもしていない事に神経質になってしまう。

非日常だからこそ日常を贅沢に感じる位が丁度いい。

この感情のさじ加減を自分自身でコントロールできるようになった事はここ数年の俺の中での大きな成長だと思う。


というわけで今日はくだらん自分語りをしてしまいました。明日からホームレス再開です。

ほいじゃあまたの

【1ヶ月0円ホームレス生活について】
2021年6月末〜7月末まで東京で所持金無しのホームレス生活をしています。理由は、単純な好奇心。路上生活者がどのように生活してるのかが気になって、実際に体験してみようと思いました。
そして、その様子を自分で撮影してドキュメンタリー動画を作って販売しようと思ってます。noteにはこの一か月間の出来事を日記みたいに投稿していきます。


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