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✓夢幻花

▽あらすじ
花を愛でながら余生を送っていた
老人・秋山周治が殺された。
遺体第一発見者である
孫娘・梨乃は、祖父の庭から消えた
黄色い花の鉢植えが気になり
ブログにアップする。
それを見て身分を隠して近づいてきたのが
警察庁に勤務するエリート・蒲生要介。
ふとしたことがあり、
その弟で大学院生の蒼太と
知り合いになった梨乃は、
二人で事件の真相解明に乗り出す。

▽印象に残ったフレーズ

「世の中には負の遺産というものがある。
それが放っておけば消えてなくなるのなら、
そのままにしておけばいい。
でもそうならないのなら、
誰かが引き受けるしかない。
それが俺であったってかまわないだろ。」

▽感想
東野作品、これも面白かった。
というか、東野先生の作品で
面白くないのあるのかな?

不穏な出だしから、
登場人物たち各々のシーンや
回想もあって、この人は誰だ?と
手が止まる事が何度かあった。

だけど、物語が最後に進むにつれて、
落ちていたパズルのピースが
一気にそろい絵が完成する感じ。
見事な話の構成だと思った。

負の遺産に立ち向かった
2人にもお疲れさまと言いたい。

黄色いアサガオ、おもしろいなー
これが現実であるというから
更に面白い。

夢幻花/東野圭吾/PHP

↳文庫本

↳単行本(ソフトカバー)

試し読みもありますので、ぜひ

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