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✓虹の岬の喫茶店/森沢明夫

▽あらすじ
小さな岬の先端にある喫茶店。
そこでは美味しいコーヒーと共に、
お客さんの人生の寄り添う音楽を選曲してくれる。
その店に引き寄せられるように集まる、
心に傷を抱えた人―――
彼らの人生は、その店との出逢いと
女主人の言葉で大きく変化し始める。
疲れた心に優しさが染み入り、
温かな感動で満たされる。

▽印象に残った文章

「人間って生きているうちに
色々と大切なものを失うけれど、
でも一方では『アメイジンググレイス』
(驚くほどの恩恵)を授かっているのよね。
そのことにさえ気づけたら、
あとは何とかなるものよ」

「夢ってのは、毎年
大きくなっていく方が楽しいだろ」

「夢って追いかけるのに、
すごく勇気がいると思いませんか?」

ピンチは…最後にチャンスを連れてくる

「生きるって祈ることなのよ」

「過去を懐かしむことって、
自分の生きてきた道のりを
受け入れられている証拠でしょ。
辛かったことも含めて、
これまでの人生の積み重ねを
まるごと肯定できているから、
あなたたちは『懐かしい』っていう気持ちで
当時を思い出せるのよ。」

▽感想
前向きになれる言葉がたくさんある。
私たちは色々と失うけれど、
驚くほどの恩恵を受けている。
その通りかもしれない。
辛い事ばかりに目が行くだけで
実はそれ以上に素敵な恩恵を
きちんと受けているのかも。

私たちはマイナスばかりではない。
辛い時こそ何か得るものがあったか
見つめ直してもいいかもしれない。

今の自分を鼓舞する言葉が
たくさんつまっていた。


✓虹の岬の喫茶店/森沢明夫/幻冬舎文庫

↳文庫本

↳単行本

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