最後の告白
翌日、クラスメイトが彼から預かった手紙をくれた。
緑色の厚紙を適当に畳んだ手紙。
これを手紙と言うのか、、、?と言う感じだったけれど、どんな事が書かれているのか興味深く、すぐに開いて読んだ。
隣に座りながらも会話をしなくなってから
この時1年半もの時間が経っていた。
そこに書かれていた内容は
'卒業したら海軍に入る'と言うことだった。
'The Navy'と言う文字に衝撃を受け
思わず目を疑ってしまった。
意味がわからないのではない。
'The Navy'が何かなんて分かる。
分かるだけに、嘘だと思った。
でも嘘なんて1年半ぶりに話す相手につくわけがない。
そんなことを、話をしない間に
私の隣で考えていたのかとショックだった。
そういった進路があることは知っていたけれど
まさかよりにもよって彼がそれを選ぶなんて
日本で平和に育った私には大きな大きなショックだった。
その時初めて'彼のいない人生は寂しい'と
冷静な本心が湧いてきた。
何日か文通をして手紙に'彼女になってくれませんか?'と書かれていた。
私は彼の気持ちを受け取る事に決めた。
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