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4歳から始める音読ドリル(ステップ②)

以前、4歳から始める音読ドリルという記事で、学研の「おんどくれんしゅう」シリーズを使った音読習慣についてご紹介しましたが、私の記事の中でも反響が大きかったので(※知らない間に学研さん自身が似たようなページを立ち上げていて驚き!)、今回はその続編です。
前回の記事はこちら↓

おさらいとして、前回の記事を要約すると以下のようになります。

・音読の効果
・すぐ読み終わる簡単なものからスタート
・名文が含まれているものが望ましい
・毎日1ページを継続
・難易度は読む回数で調整
・同じドリルを何回も繰り返す
・きちんと聞いて具体的に褒める

そして、上記に適した教材として学研の「おんどくれんしゅう」シリーズをお勧めした次第です。

次のステップ、次の教材

我が家では、息子が5歳になる前くらいから始めましたので、ドリルも5周以上になり、中身を暗唱できるくらいになってきました。
それがひとつの目標でもあるのですが、そこまでいくと目で文字を追って読むという音読の趣旨から少し離れ始めてきます。
そこで、次なる音読ドリル教材を探すことにしました。

音読目的では無い本の中にベストな教材を発見

前の記事の中でも書きましたが、これだけ音読の重要性が認知されてきており、メリットはあれどデメリットがない学習方法であるにも関わらず、幼児向けの学習教材は非常に少ないです。齋藤孝先生も子ども向けに音読ドリルを発行しておられますが、幼児というよりは小学生以上の児童向けの内容です。

「おんどくれんしゅう」シリーズの次となる教材を一生懸命探していたとこほ、思わぬところから良書が見つかりました。

それがこちら西東社の「めいさくえほん」シリーズです。

これはもともと本好きの上の娘のために「おんなのこの〜」を購入していて、上の娘にもう少し上の年齢向けのお話集を買うタイミングで、下の息子にも何かしらということで「おとこのこの〜」を購入していました。
音読させるために買ったわけではないのですが、1ページあたりの文字量も丁度よく、句読点のあたりが空白になっていることから、意味のまとまりも捉えやすい点が音読に適していると感じました。何より、親しみのあるお話ばかりですので、読み物としても楽しめることが最適と感じました。

「めいさくえほん」シリーズでの音読

もともと「おとこのこの〜」の方は、親の想いとは裏腹に下の息子が自発的に読んだりすることはなかったので、これを教材代わりに1日1ページ音読するというルーティンにしました。
実際始めてみると、ステップ①をクリアした年長クラスの息子には丁度良いボリュームとなっており、登場人物の台詞や擬音などを感情を込めて読んだり、声に強弱を付けたりと自分なりにアレンジして読むことを楽しめているようです。
実際のページはこんな感じです。

見開きを読むのはボリューム的にも辛いかもしれませんが、1ページであれば、学研の「おんどくれんしゅう」シリーズの後半と同じくらいのボリュームですので、次のステップとしてスムーズに移行できると思います。

我が家では、これも毎日読み終わるたびにページにシールを貼っていく運用にしています。「せっかくの本にシールを貼るのは…」という気持ちにもなりますが、読まれずに置いてくよりは、シールを貼ったり、メモを書いたりしてでも、教材としてフル活用した方が良いかなというのが私の判断です。

これくらいの文章が音読でスラスラ読めるようになれば、小学校の入学準備としては十分だと思います。

読ませるための動機付けの方が重要

前回も記載しましたが、教材選びと同じかそれ以上に、それを使うよう動機付ける作業の方が重要です。
我が家ではどの記事でも記載している通り、チャレンジスタンプという制度を使って、向学心をポイント化して報酬で報いるシステムにしています。

具体的には、1ページ読むごとにスタンプを1つ押しており、2ページ以上読んだらページ数に応じてスタンプを押しています。
スタンプが貯まれば、欲しいものと交換できる制度となっていますが、そこまでやらなくとも、日々の音読に関して「今日も頑張ったね。」と言ってあげるだけもモチベーションに繋がりますし、時には「頑張ったらお菓子あげよう!」というアプローチも良いと考えています。
我が家では、毎日のルーティンが終われば「Youtubeが観れる」とか「Nintendo Switchで遊べる」といったプレミアムを用意しています。
やって当たり前という感覚で「今日の分終わってないよ!」とか「いつまでテレビ観てるの!」と子どもの理性的な判断に委ねて、義務的なアプローチになると長続きしません。
心配な時は「今はテレビ観るでもいいから、どっかで切り替えてやってね。」ぐらいで辛抱強く待って、やり始めた時に全力で褒めてあげるのが良いと思います。

褒める教育が必ずしも良いとは限らないとの論調もありますが、その多くが結果や先天的な才能を褒めることに対しての疑念であり、面倒臭い気持ちを乗り越えて学習に取り組む気持ちの切り替えや”プロセス”を褒めてあげる分には悪いことでは無いと私は考えています。

その辺りをうまく評価して子どもを鼓舞してあげて頂ければと思います。

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