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4歳から始める音読ドリル(ステップ①)

我が家では、基礎学力を家庭内で育成していくことを志向しており、その実現のためにドリルやプリントを積極的に活用しています。

毎日10分弱の学習を習慣化することで、基礎学力を定着させるとともに、意欲に合わせた追加学習メニューを整備することで自発的な知識の習得を促しています。

環境を準備しても本人のやる気がなければ始まりませんが、どうやって動機付けるかについては、以下の記事にて説明しているため今回は割愛し、今回は教材として使用するドリル、特に音読ドリルに絞ってお話しします。

文字が読めるようになったら音読ドリル

子供の学力を意識し始めた頃、最初の反復学習として有効なのが音読です。
4歳、5歳くらいになってくると平仮名が読めるようになってくるものの、書くことはまだストレスが大きいので、短文を読むところから始めるのが良いでしょう。

音読については、「声に出して読みたい日本語でお馴染みの教育学者の齋藤孝さんも音読によって脳が活性化すると言っています。

また、精神の安定や自制心の発達に繋がるという意見もあります。

本を読む習慣の下地を作る上でも有効です。

まさに4歳、5歳の子どもが毎日の習慣として始めるには丁度良い取り組みといえるのですが、音読教材となると小学生以上向けのものがほとんどで、幼児向けの良いものがなかなかありません。
そんな中でお薦めなのが、この学研の音読ドリルです。

「はじめて」にピッタリの「おんどくれんしゅうちょうシリーズ」

学研の「おんどくれんしゅう」シリーズは、子どもに馴染み易い言葉の中に名文を織り込もうという工夫が見えます。絵や簡単な遊びも付いているので、文字を読むだけではなくお話の世界を楽しめるようになっています。

短い文から長い文章へも移行も、焦らせずゆったりとしたペースで設定されているのも良いです。

難易度は読む回数で調整

最初の方のページはかなり短い文章になっており、あっという間に終わってしまうため、トレーニングにならないことがあります。
そんな時は読む回数で調整しましょう。

我が家では最初の方は3回読むようにして、中盤以降の文字数が増えてきたタイミングで2回、1回と読む回数を減らすようにしています。
(最後の方のページは結構長い文章になるため)

読み終わるたびになんらかのご褒美

ただ読ませるだけでは、子どものモチベーションが上がりません。
まず、読み終わるごとに付属のシールをそのページの好きな所に1枚貼らせます。本人もキャクターの顔に貼ったり、背景に貼ってストーリーを作ったりして、楽しんでいます。
それに加えて、読み終えることで手に入る特典をいくつか用意しています。

チャレンジスタンプが押される
チャレンジスタンプについては、以下の記事を参照下さい。
我が家で運営されている報酬プログラムです。
100ポイント貯まったら欲しいものが買って貰える仕組みになっています。

好きなテレビ番組を観て良い。
我が家では、動画コンテンツを閲覧する方法が多数存在します。
お気に入りの民放番組はPlaystation内のtorneというアプリに録画されており、子どもでもゲーム感覚で操作、閲覧が可能です。
また、ケーブルテレビにも加入しているので、カートゥーンTVやディスニーチャンネルなどの子ども向けチャンネルも閲覧できます。
さらにAmazon Prime ビデオやYouTubeがTV画面で閲覧することができるため、見飽きることはほとんどありません。

子どもはテレビが大好きです。
特に、ケーブルテレビやYouTubeは人気で、観始めると止まりません。
ですので、数多ある動画コンテンツを親が勝手にサービスランク分けして、課題の達成度に合わせて提供して形にしています。例えば、こんな感じです。

・フリープラン:地上波、録画されたEテレ
・スタンダードプラン:録画されたアニメ、ケーブルテレビのキッズチャンネル
・プレミアムプラン:YouTube

その時、子どもが執着しているもののレベルによって、定期的に入れ替えはしますが、おもにこういったランク分けをしており、

・音読ドリル完了→スタンダードプラン内なら観ても良い
・ひらがなドリル完了→プレミアムプランのコンテンツを観ても良い

といった形で課題とセットで管理しています。
何もしていない状態ではテレビを観せないという設定もできるのですが、家事やお化粧、夕食準備などの忙しい時間帯には、子どもにテレビを観ておいて欲しいという親側の事情もあり、その辺りは地上波ならというところで妥協しています。
また、子どもの興味を広げる意味でも、見たがっているチャンネル以外のチャンネルを見せることで、違う興味の幅を広げることも出来ると考えています。

話が遠回りしましたが、音読をする前は「親が見せたいテレビなら観て良いよ」
音読が終わったら「自分の観たいテレビを観ていいよ」と切り分けてあげると、制限しただけなのにプレミアム感が出て、ドリルを頑張る動機になります。

同じドリルを何回も繰り返す

そうやって、毎日毎日音読を繰り返していくと、比較的長い文章も読めるようになってきます。
一度、最後までいったからといって、終わる必要はありません。
暗記するぐらいまで何回も繰り返し続けることが有効です。
それでも、5歳くらいになってくると、3、4歳児版では物足りなくなるので、5、6歳版に進むタイミングかもしれません。

5、6歳版も最初は、3、4歳児版と同じぐらいの難易度でスタートしますので安心です。名文も多く、暗記のしがいあります。

ただ、後半になると、そこそこの分量になるので年長さんレベルかなという印象です。

もうここまでくると簡単な本なら自分で読めますね。
大変そうですが、慣れてくれば年中さんクラスならサラリと読み上げます。

継続のコツは、親がきちんと聞くこと

最後にこのプログラムをうまく回すために重要になるのは、子ども達成感です。こなす事によって手に入る報酬も大事ですが、本質的には、親にきちんと褒めてもらうことが本人にとって一番励みになります。
ですので、「ながら対応」にならないよう
「ここが良かったね。」とか「前よりここがスムーズに読めたね。」と具体的に指摘してあげられると良いですね。

追記【ステップ②】の記事はこちらから


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