マガジンのカバー画像

空間

26
空間を昔から愛していて、抽象的なまま自分の心で感じることが自分にとっての幸せなのだと思う。
運営しているクリエイター

2020年8月の記事一覧

同じ好きなものより、違う好きなもの

同じ好きなものより、違う好きなもの

昔、初対面の人が瞬時に仲良くなるのは、「嫌いなもの」が同じだった時だとテレビの中の人が言っていた。あの人が嫌いとか、この食べものが嫌いとか。好きなものより、はるかに少ない自分の持つ「嫌いなもの」。その小さな世界での「共感」が距離を2人の縮めるというのはなんとなくわかる気がする。

それでも、私は、違う「好きなもの」に、惹かれる。

誰かの「好き」を覗けばそこにはまだ見ぬ新しい空間が広がっている。そ

もっとみる
もう二度と、会えない気がした

もう二度と、会えない気がした

今の自分にも、目の前に広がる光景も、この感情も、

もう、二度と会えないのだろうと思った。

普通ではなかった。

何もかも、

当たり前などそこには存在していなかった。

けれども、「同じように」時間を過ごすことには長けていた。それは、時には残虐的で、「もっと」と思う頃には、終わりが始まった。

そして、また一人になった。

独りについて客観的に語る時は、気持ち悪く独裁的だ。

独りを望んでいる

もっとみる