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映画「すずめの戸締まり」、単純な感想

「すずめの戸締り」を映画館で鑑賞しました。
で、感想を書いてみようと思います。

※ちょっとネタバレあります。
お気をつけくださいませ。

はじめに


自分の立場を最初に言っておくと、自分は新海監督の熱心なファンでもなければ、強烈なアンチでもありません。
「君の名は。」と「天気の子」は観ましたが、両作とも☆3つ。(☆5が最高)
まあまあ、といったところです。

新海監督の物語のスケールの大きいところや、それを日常生活と地続きに感じさせる緻密な描写は作風として好きですが、一方で高校生や中学生の恋愛模様がちょっと初々しすぎて、苦手。
なので、☆3つ。
そんな人間の感想でございます。

本作のポイント

本作のポイントをごくごく簡単に挙げてみたいと思います。

①テーマは「地震」
②主人公は東日本大震災で母親を亡くした女子高生。
③地震を鎮める「閉じ師」と呼ばれる男性が出てきますが、恋愛要素は上記2作と比べると少なめ。
④一方で、地震そのものを「ミミズ」として具現化したり、椅子が動いたり猫がしゃべったりと、ファンタジー色は強め。
⑤「主人公の救済」がストーリーの一番太い縦軸

こんな感じでしょうか。

ここから感想

※作品に対する感想です。

この作品は「君の名は。」「天気の子」とは違った印象を受けました。

ポイントで挙げたように、ストーリーの一番太い縦軸は「主人公の救済」です。
災害をさけるでもなく災害を受け入れるでもなく、もうすでに大災害が起きてしまった世界のお話なので、ストーリーとして災害に対してどういうスタンスをとるかではなく、深い傷を負ってしまった主人公の「心の救済」に焦点をあてたのは、自分にはしっくりきました。

もっとグイグイいけたんじゃないかという意見もあると思うのだけど、震災というテーマを自分の作風に寄せるのではなく、テーマに自ら寄っていった印象。

そこでストーリーをこねくり回すのではなく、「主人公の救済」というシンプルで切実な命題にたどり着き、そのクライマックスに自らの想いを重ねたSF展開を持ってきたところにグッときました。
得意な作風をほんとにピンポイントに絞ったんですよね。
他者の声に耳を澄まそうとする真摯な創作姿勢を感じました。

というわけで、ダラダラ書いてきましたが、単純にいうと、面白かったです。

総合評価 ☆☆☆☆

☆☆☆☆☆→すごい。うなっちゃう!世界を見る目がちょっと変わる。
☆☆☆☆ →面白い。センス・好みが合う。
☆☆☆  →まあまあ。
☆☆   →う~ん、ちょっと。。。
☆    →ガーン!

◇おまけ
2ヶ月半ぶりの映画館。やっぱり劇場はいいなあ。
こんなのもらいました。

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