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映画感想文「蛇の道」 中編、見やすかったんでございます。

現在公開中の黒沢清監督作「蛇の道」を映画館で鑑賞しました。
感想を書いてみようと思います。

2024年 フランス・日本・ベルギー・ルクセンブルグ合作
監督 黒沢清
8歳の愛娘を何者かに惨殺された父親アルベール・バシュレは、偶然知り合った精神科医・新島小夜子の助けを借りながら、犯人を突き止めて復讐を果たすべく殺意を燃やしていた。やがて2人はとある財団の関係者たちを拉致し、次第に真相が明らかになっていくが……。

映画.comより

はい、黒沢監督の同タイトル・セルフリメイク作品(元は1998年)を観てきました
ひとことで言うと、黒沢作品初心者向き。
「キュア」のようなディープさはなくて、比較的ライトな作品だと思います。
お話の縦軸もそれなりにあるし、最後のオチもそれなりにある。(←あくまでもそれなりだけど)
観ていて「もうなんじゃこりゃ。わけわからん」ってことにはならないと思います。

113分で、小説で例えれば「中編」といったところ。
長編のようなボリュームもなければ、短編のような切れ味もない。
そこが物足りないという向きもあるかもしれないけど、黒沢清的世界観のネジ締め作品かと思います。
自分は廃工場の感じとか、やっぱり好きだなあ。

タイトルにも書きましたが、黒沢監督にしては見やすい作品です。
「興味はあるけど、ちょっと不気味だなあ…」と思ってらっしゃる方にはとっつきやすいと思う。
まあ復讐ものだし心安らぐ展開ではないけど、手を出しやすいのでは。
90年代のサイコサスペンスを令和にアップデートしたってとこかなあ。
自分は「90年代のサイコサスペンス」ジャンルは嫌いじゃないので、ちょいと懐かしさも感じつつ、一周回って若くて新しいファンが増えたらいいなと。

9月公開の「Cloud クラウド」も楽しみ😊
菅田将暉さん主演。ああ、自分的には夢のタッグだ。

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