弾丸旅行記~鳥取砂丘~
旅行は弾丸旅行になることが多い。
観光を楽しみたい。という気持ちより、ここから逃げ出したい。知らない世界を見たい。という気持ちが大きいからかもしれない。
今年は特にずっと家にいた。
ちょっとした旅行がずっとしたかった。
その気持ちがどこかにあった。
11月のある日、中高の友達が僕の家に泊まりに来た。
彼は大学に入ってからも、2人で旅行によく行く友人だった。
僕らの旅行はチャリ旅がほとんどだった。
琵琶湖1周したり、京都・名古屋間を往復したりしていた。
今考えるとよくやっていたなと思う。
あれをやろうという気力がもう湧いては来ない。
そんな彼とどっか行こやと話していた。
自分たちが行ったことがなく、車でいける、日帰りで行ける場所を寝る前に消灯してある部屋で話していた。
伊勢参拝でもするか、いや何回も行った。
和歌山のどっか行くか、なんか行きたいってとこがないからなしやな。
神戸でも行くか、うーん、なんかちゃうよな。
四国攻める? 結構距離あるからきつない? たしかに。
鳥取砂丘いかん? それはめちゃくちゃあり!それやん!
そんな感じで砂丘に決まった。
行ったことのない砂丘。
砂に囲まれた知らない世界にいけることに気分は高揚していた。
砂漠を疑似体験できるんかなとかも考えていた。
とにかく、楽しみだった。
卒論の研究があるから、1~2週間のうちに行けるかわからんけど、わかったらまた連絡するわと言って友達は帰っていった。
12月に入って、そいつから連絡がきた。
そして1週間後に日にちが決まった。
2日前にレンタカーを予約した。
なんかその日くらいから一気に寒くなったなと思っていた。
でも、やっと砂しかない、砂丘に行けるとテンションは上がっていた。
前日。僕の家に集合した。
鳥取は日本海側、雪やべぇよと言われた。
うわぁ、やらかした。と思った。
例年に比べるとずっとあったかくて、気付いてなかったけどもう12月。
季節で言えば冬やん。
雪のことなんかみじんも考えていなかった。
砂丘に行けるしか考えていなかった。
砂丘について調べてもないし、鳥取の天気なんか見てもいなかった。
車で片道3時間半かかることしか調べていなかった。
レンタカーもスタッドレスタイヤで予約はしてない。
これはやばいやつかもしれない。
自分の気にしなさをちょっと反省した。
自分が想像していた砂丘にはいけないかもなぁ。
そんなことを思いながら、朝からレンタカー屋に車を借りにいき、鳥取へ出発した。
つづく…
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?