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映画【生きる LIVING】名セリフ

1953年、第2次世界大戦後のロンドン。仕事一筋に生きてきた公務員ウィリアムズは、自分の人生を空虚で無意味なものと感じていた。そんなある日、彼はガンに冒されていることがわかり、医師から余命半年と宣告される。

生きる LIVING : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

黒澤明監督の名作映画【生きる】のリメイク。
オリジナルは観た事がないが、静かな中に心に響くセリフが山のようにあって時間が経つのを忘れさせてくれる映画。

(太文字が映画の中の台詞です。
台詞の紹介なので基本全てネタバレです。ご了承を。)



あの日 君を見て思い出したんだ
生きるとはどういうことか

帰りたがる部下のマーガレットを引き留め、主人公ウィリアムズはバーで自分がガンで余命僅かだと伝えるシーン。

ガンの宣告を受けてから
私は自分を見つめ直した
そんな時 君に会って
“彼女を見ろ”
“輝いてる”
“1日でもあんな風に生きたい”と
私は知りたかった
どうやったら君のようになれるのか

変わってゆく自分に気づかず月日を重ねた日々。

だが あの日 君を見て思い出したんだ
生きるとはどういうことか

夕暮れ時に 子供たちが遊ぶ姿を見たことが?
街角や路地裏で
母親が呼びに来ると
子供はまだ帰りたくないと駄々をこねる
それが普通なんだ
独りで座ってる子よりずっといい
遊びに加わらず何の感情もなく母親に呼ばれるのを待ってる子より
私も そうなっていないか
それだけは避けたいのだ
生きることなく人生を終えたくない

そこからウィリアムズは変わっていく。


あの場所が完成した時の小さな満足感を


ウィリアムズからウェイクリングへの手紙の中の一文。

あの遊び場の建設は言い方は悪いがごく小さな出来事だ
そう遠くならないうちに誰も気に留めなくなる
使われなくなったり建て替えられることもあるだろう
我々は後世に残る何かを造ったわけじゃない
もしもこの先君が働く目的を見失うことがあったら
単調な毎日に心が麻痺してしまったら…
私はずっとそうだった

そんな時はあの遊び場を思い出してほしい

あの場所が完成した時の小さな満足感を

小さな満足感を胸に抱き、ウィリアムズは人生を終える。
雪の降る夜の遊び場のブランコに揺られながらスコットランド民謡を歌うその様はとても幸せそうだったと見た人は語る。
彼はゾンビではなく、生きて人生を終わらせる。


最後にひとこと。

「生きる」という事を考えさせられる。
果たして自分はちゃんと生きていられているのか...…
なかなかに難しい。
ブランコに揺られていたウィリアムズのようになれたら幸せだろうな。

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