映画【チョコレートドーナツ】名セリフ
カリフォルニアで歌手になることを夢見ながら、ショウダンサーとして日銭を稼いでいるルディと、正義を信じ、世の中を変えようと弁護士になったポール、そして母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年マルコは、家族のように寄り添って暮らしていた。しかし、ルディとポールはゲイであるということで好奇の目にさらされ、マルコを奪われてしまう。
ルディとポールの愛情が本当に深くて、観ていて心が本当に痛くなる作品。
マルコを見つめる時、マルコの事を話す時の2人の表情が柔らかくて愛おしさが溢れていて幸せになる。
（太文字が映画の中のセリフです。
セリフの紹介なので基本全てネタバレです。ご了承を。）
私たちは
親でした
しかも最高の
ずっと親でいたい
裁判で証言台に立ったルディ。
胸を張ってきっちりと答えるルディがかっこいい。
人生の15分の1を あなたの元で暮らした子供にとって
どんな親であったと？
すばらしい親だったと思っています
ポールも私もです
今はポールではなくあなたの話を
親として何を？
私は
マルコを大切に育てました
私たちの実の子供のように
毎朝 起こして
朝食を食べさせ
学校に送り 一緒に遊び
お話を聞かせ寝かしつけました
私たちは
親でした
しかも最高の
ずっと親でいたい
普通の事を毎日ちゃんと子供にしてあげられる。
それって愛情が無いと難しい。
それをちゃんと自覚していて、そして実行できていた2人はちゃんと最高の親だった。
過ぎた望みですか？
ただその親であることが、2人がゲイである事によって危ぶまれてしまう。
どれだけルディが親として適格でないかと探ろうとする相手方弁護士の容赦ない攻めに感情が高ぶるルディとそれを制するポール。
何の審理です？
ゲイだの人形だの
そんな話ばかりだ
本題をお忘れですか
これはマルコの審理です
今もどこかの施設に入れられ
永遠に出られないマルコです
誰も欲しがらないから
この世に 背が低く
太った知的障害児を
養子にする者は
いないからです
私たちしか
私たちは
あの子を愛しています
面倒を見て 教育をし
大切に守り
良き大人に育てます
彼に機会を
過ぎた望みですか？
ハッピーエンドが
大好きでした
マルコが2人の元を去っていってしまったので起こってしまった悲しい事故。
その事実を伝える手紙をポールは裁判に携わった人たちに送ります。
新聞記事を同封します
ご覧になっては
いないでしょう
ガソリン高騰 大統領選など
一面を飾る報道の陰に
小さく埋もれた記事です
知的障害のある
マルコという少年が
3日間 家を捜し歩いた末
橋の下で独り 死んだそうです
皆さんはマルコと面識がなく
ご存じないでしょうから
少しだけお伝えします
マルコは心の優しい
賢く楽しい子供でした
笑顔は周りを明るくしました
チョコレートドーナツに
目がなく
ディスコダンスの達人でした
寝る前の物語が好きで
せがむのはハッピーエンド
ハッピーエンドが
大好きでした
ハッピーエンド…なれなかったのが悲しい。
私たちは必ず
解き放たれる
手紙の朗読と共にルディの悲痛な歌声が流れる。
悲痛だけど力強く、差別に負けない強い意志を感じる。
手紙からこの歌唱シーンの流れで涙が止まらなくなってしまう。
人は誰でも
守られるべきだといい
その一方で
打ちのめされろという
はっきり見える
もう1人の私が
この壁を超えた
遙か向こうに
私の光が
やって来るのが見える
西から東へ輝きながら
だから
もうすぐ
今日にでも
私は解き放たれる
私の光が
やって来るのが見える
西から東へ輝きながら
約束する
信じてほしい
愛する人よ
私たちは必ず
解き放たれる
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