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選挙結果振り返り(2023 11.5投票)

 この記事の宣伝をtwitter-Xに載せた際、私はこう書きました。

今週は2自治体で行われる4選挙のみ
盛り上がりに欠けるように見えますが、こういう時こそじっくり腰を据えて地方の選挙のコトを見てみませんか?

引用元

 予見していたワケでも何でもないのですが、驚きの結果が出ました。
 この結果は、今後の政局に大きく関わるものになるかもしれません。
 そう、菅政権の時に行われた横浜市長選みたいに・・・





◎山形県・大石田町長選挙

 自公推薦の2期目を目指す現職に醸造会社社長の新人が挑む12年ぶりの町長選は、新人が接戦を制し初当選を果たしました。

 新人は2011年から2期務めた前町長の長男。 前町長は結婚相手の看病のために3期目出馬を断念したので現職と選挙で争ったワケではないのですが、父の心残りを引き継いだ形になりました。 そういった背景が有るので当選の可能性は考えられましたが、やはり「自公推薦」の「2期目を目指す現職」という “最強コンボ” を破ったというのは驚きです。

 地元紙によると町議5人と知事(国民民主系)が応援していたようで、非自民支持層が投票しやすい、且つ保守分裂の構図だったらしく、それならこの結果も納得です。 ただ、返す返すも、驚きの結果です。


◎山形県・大石田町議会議員選挙(定数10/11人)

 現職7人、新人4人が立候補し、政党別では、れいわ新選組が1人立てた「16年ぶり」の選挙は現職1人が落選しました。 なお、残念ながら女性候補はいませんでした。

 れいわの候補は2期目を目指す現職で、1期目の途中でれいわに入党し、今回はれいわ公認候補としての出馬。 「ボカロP」としての顔も有る方は6位当選でした。

 ちなみに、共産党は現職が退任しますが後任を見つけられなかったようで候補を立てられず、議席を失うコトになりました。 共産支持者の高齢化問題・・・


◎広島県・海田町長選挙

 自民推薦を受けた3期目を目指す現職に、元広島市職員が挑む一騎打ちは新人が現職を破りました。

 広島市の東隣にある海田町は広島市のベッドタウンとして機能し人口も増加傾向にあり、住民の平均年齢も県内トップクラスに若い自治体。 将来有望な自治体ですが若い自治体だと投票率が低くなるのが良くあるコトで、実際前回の町長選は34.99%でした。
 今回は38.29%で3.3ポイント上がりましたがそれでも30%台。 自民推薦を受ける現職で、且つ岸田総理の選挙区である自治体で現職が負けるなんて想像できず、それこそ40%台まで投票率が上がればもしかしたら… と思っていましたが30%台の投票率でも現職に1,098票もの差をつけて新人が勝つというのは驚愕です。

 新聞によると現職は町議会と対立していて問責決議案を4回提出され3回可決されたそうで、新人を応援する自民系の議員もいた「保守分裂」がコチラでも起きていたようで、そういった背景があるなら、、、と思いつつも、やはり岸田総理の選挙区で自民推薦の現職が2か月前に立候補表明した政治経験の無い新人に敗れたというのは、大石田町長選以上に衝撃の結果です。

 岸田政権支持率が30%を切り “危険水域” に入り、明らかに状況は変化したのを感じずにはいられません。 最早「自民」という看板がマイナスにしか働かないフェーズに入ったのかもしれません。
 なお、選挙結果とは関係ないですが、

 このようなニュースが有ったコトも載せておきます。
 サ ス ガ、産経新聞・・・


◎広島県・海田町議会議員補欠選挙(定数2/6人)

 県議選出馬のために辞職して空いた2議席を埋める選挙。 元職1人、新人5人が2議席を争った選挙。 60代と50代が2人ずつ、30代と20代が1人ずつと多彩な世代が立候補した選挙は、なんと20代と30代の候補が当選。 県内トップクラスで平均年齢が若い自治体で、若い2候補が選ばれるという必要以上に分かりやすい結果となりました。

 海田町議は40代の2人が県議選出馬で辞職し、80代が2人、70代が8人という “高齢化議会” になっているのでバランスを取るためには良かったと思う一方、年齢 “だけ” で選んでやしないかと不安にもなります。 まぁ、ただでさえ争点が少なくなりがちな補欠選挙において年齢は最大の投票基準だとも言えますが・・・


以上となります。
当選された皆様の御活躍をお祈り申し上げます。



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