今週の選挙(2023 11.5投票)
今週は2つの自治体で行われる4件のみ。
たまにはこーいう週が有ってもイイですよね。 それでは紹介して行きましょう。
◎山形県・大石田町長選挙
自公推薦の2期目を目指す現職に醸造会社社長の新人が挑む一騎打ちです。
“2期目を目指す現職” というのは基本的に盤石なものですが、この町長選は「12年ぶり」。 つまり現職も初めての選挙となるためアドバンテージは有って無いようなものです。
とはいえ現職は町長になる前に町議を務めていましたが、それも2007年の選挙が最後で2011年&2015年は無投票。 なので現職は実に16年ぶりに選挙戦に臨むコトになります。
それに対して新人は、2011年から2期務めた前町長の長男とのコト。 限られた人の間で争われる構図が如何にも小さな自治体の首長選だという感じですが、前町長は3期目に挑む直前に結婚相手が病気で入院し、そのサポートのために出馬を断念されたらしく、志半ばで退任したと思われます。
その無念を晴らすべく立ち上がった長男・・・ ますます小さな自治体の首長選のニオイがプンプンしますが、さて、どうなりますか。
◎山形県・大石田町議会議員選挙(定数10/11人)
現職7人、新人4人が立候補し、政党別では、れいわ新選組が1人立てた「16年ぶり」の選挙。 この自治体、12年もの間、町内の選挙が行われないまま自治が行われたのですね。 恐ろしい・・・ そんな自治体だからでしょうか、残念ながら女性候補はいません。
れいわの候補は2期目を目指す現職で、1期目の途中でれいわに入党し、今回はれいわ公認候補としての出馬です。 ちなみにその方、
「ボカロP」としての顔も有るようです。 私はそっち方面に全く詳しくないので、評価は皆様にお任せします。
ちなみに、共産党は現職が退任しますが後任を見つけられなかったようで候補を立てられず、議席を失うコトになりました。 共産支持者の高齢化問題・・・
◎広島県・海田町長選挙
自民推薦を受けた3期目を目指す現職に、元広島市職員が挑む一騎打ちです。
広島市の東隣にある海田町。 ベッドタウンとして機能し人口も増加傾向にあり、住民の平均年齢も県内トップクラスに若い。 こんな将来有望な自治体のトップになれるのだから “おいしい” 選挙だと言えます。
新人は43歳と若く、海田町のような自治体にはピッタリに見えるものの政治経験が無く、正式な立候補表明は1か月前と準備期間が短いため、当選のためには知名度アップが必須です。
一方現職は町議から町長になり、いずれも選挙を勝ち抜いてきた百戦錬磨の71歳。 新人候補との対比で高齢がネックになるかもしれませんが自民の推薦も受けているので基本的には盤石のハズ。 気を抜かずに闘い抜けるかがポイントになるでしょう。
そしてもっとも勝敗を決めるカギになるのが、投票率。 前回は34.99%と恐ろしく低い。 平均年齢が若い自治体は選挙への関心が低く投票率が下がる傾向が有ります。 新人候補は最低でも40%台まで上げないと厳しいと思われますが、果たして。
◎広島県・海田町議会議員補欠選挙(定数2/6人)
県議選出馬のために辞職して空いた2議席を埋める選挙。 元職1人、新人5人が2議席を争います。
元職は5期20年町議を務めた共産党の方。 2021年の町議選(定数16/17人)で落選(17位)し、今回返り咲きを狙いますが、共産に限らず政党所属候補は補選に弱い傾向が有ります。 果たして勝ち抜けるでしょうか。
他の候補は60代、50代が2人、30代、20代と多彩。 60代の方は一度町議補選に出たコトが有りますが、他の方は選挙初挑戦。 若いからって勝てる構図でもないこの構図で誰が勝ち抜けるのか、注目です。
以上となります。
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。
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