【レポート #70】長野県・木祖村長選挙&木祖村議会議員補欠選挙レポート(2022 10.3)
もしかしたら「木祖村」という文字に、違和感を持つ人がいるかもしれません。 それもそのハズで木祖村の南には「木曽町」が有り、この辺りの地域を指す「きそ」は「木曽」という文字を使うのが一般的です。 では何故この村は「木祖」という文字を使っているのか。 その辺りも紹介しつつ、“あの団体” で村内が揺れた村長選と村議補選を合わせてレポートしていきます。
◆概要
面積:140.50㎢(長野県 第32/77位)
人口:2,658人(長野県 第64位)※2022年10月1日現在
人口密度:18.30人/㎢(長野県 第65位)※2022年8月1日現在
平均年齢:53.9歳(長野県 第55位)※2018年9月1日現在
衆議院は長野4区に属し、
◆木祖村長選・立候補者
◆前回(2018年)の村長選結果
前回は無投票で現職の唐澤村長が当選しました。 そして今回は唐澤村長の後継を争う戦いとなります。
◆木祖村議補選・立候補者(定数1/2名)
それでは、それぞれの選挙のポイントを挙げていきましょう。
◆村長選・POINT
①現職村長が2期で引退
現職の唐澤一寛村長(70)が2期で引退を表明。 今回はその後継を決める選挙です。 唐澤村長は副村長を務めた後に村長選に立候補し当選しているので、今回立候補した奥原候補と同じ流れです。 唐澤村長のひとつ前、栗屋徳也前村長も助役から村長になっているので、この村では役場の要職から村長になるというのがデフォルトのようです。
そして、栗屋前村長、唐澤村長、そして今回の奥原候補に挑んで選挙戦としているのが、大久保候補だというのも、デフォルトです。
②村長を目指す男、大久保候補
木祖村は1981年から2006年まで、8期連属で村長選が無投票で選ばれており、その状況を打開しようと大久保候補は立候補し続けているものと思われます。 2010年の栗屋前村長3期目の選挙、2014年の唐沢村長初当選時の選挙、そして今回と3度目の挑戦です。
過去2回の選挙では2倍前後の差をつけられて敗れているものの一定の票は得ており、現村政に対する批判票を集める役割を果たしているので無投票をよしとしない姿勢は立派なものだといえるでしょう。
が、しかし、今回ばかりはそうも言っていられない大事件が選挙直前に発覚してしまったのです。
③「統一教会」の影が木祖村に、、、
なんと、その大久保候補が昨年、旧統一教会(世界統一家庭連合)の韓鶴子総裁の自叙伝を母校同窓会に寄贈したり村内の有権者に配布していたコトが発覚。 新聞社の取材に大久保候補は、旧統一教会との関わりは「一切ない」と答える一方で、
とも述べており、教えにドップリ浸かっているコトが伺えます。 このニュースが流れて以降、村はその話題でもちきりになり、当然選挙に大きな影響を与えました。
◆村議補選・POINT
・共産党、7年ぶりの議席奪還なるか
奥原あたる候補は2015年の村議選で落選。 2019年は不出馬で党も別の候補を立てなかったので、今回の選挙で虎の子の1議席奪取を狙います。
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