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選挙結果振り返り(2023 1.15投票)

 今年一発目の選挙は地味な選挙が多い中、現在の国政情勢が反映されたような結果が出た選挙が有りました。 地方選といえども侮るなかれ、毎週チェックしていくと世相の推移が把握できたりするのですよ。
 それでは、振り返っていきましょう。


◎愛知県・一宮市長選

 3期目を目指す現職に元労働基準局長だった新人が挑む一騎打ちは、予想通り現職の圧勝でした。 年齢も若く、2期8年の実績を掲げていけば政治未経験の新人に負けるコトは無かった、という結果です。


◎京都府・長岡京市長選

 3期目を目指す現職に市議を7期28年も務めた新人による一騎打ちでしたが、現職が新人に4倍近い得票差をつけて3選を果たしました。
 対抗馬がベテラン市議ならば接戦になるコトも有りますが、新人は共産党所属で同党から推薦を受けているのに対し、現職は自公+立憲&国民民主+社民から推薦を受けているという、超相乗り状態。 これでは市議28年の経験を以てしても、如何ともし難かったかと・・・

◎京都府・長岡京市議補選(定数2/3名)

 コチラが先週最も注目していた選挙。 府議選に出る維新市議と当選後2か月も経たずに「一身上の都合で」辞職した共産市議辞職した2議席を補充するための選挙に、議席を維持したい維新公認候補と、推薦人に現職市長と西田昌司参院議員の名前がある自民系候補と、推薦人に泉健太代表の名前がある立憲系候補が、がっぷり四つで争うという、現在の情勢を見る参考となり得る補欠選挙でした。
 結果、1位と3位の票差が約500票という大接戦の末、まず維新候補がトップで抜けて議席を維持。 ここまでは予想通りとして、注目の2議席目は立憲系候補が滑りこみ、なんと自民と市長選で大勝した現職が応援していた候補が落選しました!
 確かに自民系候補は36歳と若いものの維新候補も39歳のため “若さ” を前面にアピール出来なかったり、立憲系候補は唯一の女性候補だったり、京都で一定の勢力が有る共産票が立憲系候補に流れたり、と不利になる要素は有りましたが、それでも昨今の立憲の体たらくを見るにつけ、2位には入れるだろうと思っていたのですが、接戦とはいえ落選してしまうとは・・・
 この結果は、もし今、衆院選が前回の構図と同じ(立憲と共産が野党共闘する)で行われるとすれば自民は危ないと見るコトもでき、自民にとっては決して軽んじてはいけないものだと思いますよ。


◎高知県・馬路村議選(定数8/9名)

 定数プラス1、の選挙で、現職8名と新人1名が立候補。 選挙公報もネット上に転がっていないため、あまり語るコトは無いのですが(汗)、唯一の新人候補がトップ当選したのを見ると、現状の村政に閉塞感を感じている村民が一定数いると思われます。 村長選も調べただけで5回連続無投票みたいだし・・・


◎佐賀県・上峰町議選(定数10/11名)

 定数プラス1、の選挙で、現職8名と新人3名が立候補していましたが、新人が全員当選する一方、当落線上の下位2名が同数となり “くじ引き” で当落を決定したようです。 これは悔やしすぎる・・・


◎沖縄県・恩納村長選

 3期目を目指す現職に、昨年まで2期村議を務めた新人が挑む一騎打ちは現職が接戦を制し3選を果たしました。 敗れたものの新人候補は昨年8月には出馬表明して充分な準備期間が有ったためか得票が伸び、現村政に不満を持つ村民の数を示すコトが出来たと思うので、前回の村長選が無投票だっただけに立候補していただき感謝したいです。



以上になります。 当選した皆様の御活躍をお祈り申し上げます。






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