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今週の選挙(2024 7.23&28投票)


 今週の選挙は5件です。
 注目はなんといっても大阪府議補選で、大阪維新の党勢がハッキリと分かる選挙になると思われます。

 その他、地域が抱える問題を問う首長選なども有りますので、是非ご覧ください。
 まずは23日投票の選挙から、御紹介。




★7/23投票

◎山形県・小国町長選挙

 3期目を目指す現職に元職が挑む一騎打ちです。

 この顔合わせ、実は2016年、2020年に続いて今回で3度目です。 元職は2012年に新人同士の一騎打ちを制し町長に就任するも2016年に現在の町長に敗北。 町議当選を経て2020年に再戦するも返り討ちに遭っています。
 2020年の落選後、町議にもならず4年間じっくり活動して3度目の対戦で元職は悲願の返り咲きを目指しますが、2016年が約600票差に対し2020年が約800票差に広げられたのを見ると、今回も厳しそうに見えますが、悲願達成なるでしょうか。

 なお、平日投開票なのは「人件費削減のため」とのコト。 選挙に係る費用は民主主義遂行のための然るべきコストではありますが、どこの自治体も大変そうですね。 日曜に投票が行われる大多数の選挙は有権者のコトを想えば休日実施も仕方ないとして、開票日は翌日にズラせば人件費はだいぶ削減できるハズですよ。 23時以降は「深夜手当」を払わなきゃイケないし、何より昭和まで遡れば翌日開票が一般的だったのですから。

 では、続いて28日投票分の選挙を見ていきましょう。


★7/28投票

◎埼玉県・富士見市長選挙

 3期目を目指す自公推薦の現職と3期務めた市議を辞して挑む共産推薦の新人による一騎打ちです。

 ・・・まぁ、この構図を見れば「皆まで言うな」なのですが、共産党の人が無投票阻止、市長の批判を票によって数値化するために出馬するコトは数多く有りますが、貴重な議席を投げ打ってまで出てくるというのはあまり見ない気がします。 大丈夫かいなと思って市議会議員を確認したトコロ、共産所属議員はまだ3人残っており会派も確保しており、更に同日行われる予定だった市議補選で共産候補が無投票当選しており、市議会の勢力は維持できるコトが確定しているので市長選候補も思い切って選挙に集中できるコトでしょう。

 実は現職が初当選した時から相手は共産推薦候補で、2016年は75%、2020年は71%の得票率で高い支持を得ていますが、今回はどうなるか。 このように共産が勝てる見込みが少ないにも関わらず立候補してくれるお陰で現職に対する批判を可視化するコトが出来ます。 本当に有難いコトです。
 そして、この役割をいつまでも共産に任せている他党(特に立憲)は、地方で議席と信頼を得たいのならばこーいう地道な努力もすべきだと思いますよ。


◎大阪府・大阪府議会議員補欠選挙 河内長野市選挙区(定数1/2人)

 今月7日の河内長野市長選に県議が出馬(無投票当選)したコトに伴い行われるもので、大阪維新の新人と無所属の新人による一騎打ちです。

 市長選において大阪維新は候補者を擁立できず県議から転進した自民系候補の無投票当選を指をくわえて見るだけという屈辱を味わったばかり。 当選した自民系県議に勝てる人が市議の中にもいなかったからだというのが大きな理由で維新の勢いが落ちているコトが大阪でも表面化してきたと話題になりましたが、県議選の無所属新人相手には勝てるだろうと市議が1人辞職し県議の議席を奪いに来ました。
 一方の無所属新人は3期8年務めた市議を辞して立候補。 市議時代も無所属でしたが、今回は当選したばかりの自民系市長との連携を強調。 事実上県議における後継候補だとアピールして選挙運動を展開しています。

 2人は2022年の市議選で対決しており、その時は維新候補が9位、無所属候補が13位でした。 ココでも維新が負ければ市長も県議も獲れず市議の1議席も失ってしまう事態となり、負けるワケにはいかない。 もし負ければ維新の勢いが更に落ちたと言われるのは確実。 大阪万博のズンドコっぷりに加え兵庫県知事のパワハラ問題の火の粉が大阪にも飛んできている中で、維新は議席を確保できるのでしょうか。


◎広島県・三原市長選挙

 2期目を目指す現職に市議を辞した人と市の教育長だった人の新人2人が挑む選挙です。

 現職は2020年に、いわゆる「河井夫妻事件」で前職が辞職したコトに伴い行わる市長選で35歳で初当選。 という、サイコパス石丸氏と似たような人ですが、特に目立っていないというコトは少なくとも人間としてはマトモなのでしょう。
 かといってこの1期4年が素晴らしかったかといえば必ずしもそうだとは言えず、

市内に産業廃棄物の最終処分場が出来てから、近くの川で泡が立ち異臭が出て因果関係が指摘されていますが、

周辺住民を中心に最終処分場設置許可取り消しを求め件を提訴。 一審では許可取り消しの判決が出ましたが県は控訴しています。
 これに対し市は独自の規制条例を決めたが効果は不十分。 一審を受けて現職は市独自で産廃周辺の水質調査をするコトを検討しているようで県も産廃業者に対し「厳しく指導する」としていますが、市も県も許可取り消しについては言及しておらず、県に同調するような市長の姿勢に批判が出ているようです。
 これに対し新人2人はこの件を大きな問題だと訴えているようで、これが最大の争点となりそうです。 が、新人2人で票を喰い合うと現職有利に働くのは明らか。 さて、この構図で当選するのは誰になるのでしょうか。


◎広島県・三原市議会議員補欠選挙(定数1/3人)

 市議選に立候補するために辞職した市議の議席を埋める選挙で、新人の男性2人と女性1人で争います。

 選挙公報を見ると、男性2人が手書きと筆書きなので、唯一ちゃんとした公報を作っている女性候補が有利だと思われますが、果たして。



(「選挙結果振り返り」テーマソング ギターパンダ / 選挙に行ったけど)


以上です
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます



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