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妄想彼女:「ユヅ」というバイク乗りの理想の彼女

【はじめに】

ユヅ(仮名)は俺の理想の彼女の一人だ。
こんな彼女がいたら、たまらなく幸せだと思う。

この妄想を忘れないよう、ここ記します。

・・・

【その名は「ユヅ」】

今日は気の進まない飲み会の日だ。
いわゆる数合わせによる参加である。

会社の同期の友達ということもあり、派手なことはできない。
何かあったら追跡されて公開処刑にされるのがオチだ。

明日は仲間とのツーリングもあるし、一次会でさっさと帰ろうかな。
しかし・・・。今日に限って会ってしまったのだ。理想の彼女に!。

「えっとー。ユヅです・・・。ども。」
なんて雑な挨拶だ。。。飲み会なのに気合が一切感じられない。

これはユヅちゃんも数合わせかな?
この時、俺は気付いてなかった。既に「同じ」何かに取り込まれていたのだ。。。

・・・

【バイク女子だった】

面白そうな人だなー。声をかてみるか。
お互い数合わせオーラが染み出ているしね。

「ユヅちゃん。いいかな?。休みの日は何をしてるの?」
「うーん?。走ってる。あっ。わからないと思うけどー。」

「ん?。(わからないとは何だ?)じゃ休み日は朝から走ってるの?」
「そーだよ。晴れていれば大抵ね・・・。」

「へー。何キロくらい走ってるの?」
「多くても300くらい・・・。日帰りなら。」

「んん?。(ランナーじゃなさそうだな(^^;))えーっと。海と山はどっちに行くことが多いのかな?」
「山かな~。たまに海も行くけど。やっぱりコーナーが多いところがいいよね~。」

「んんーん。そうなの。(走り屋か?)や、山だとどこまで行くの?」
「パノラマラインが好きかなー。あそこは景色もサイコーにいいし。気分が上がるよね~!。」

「ほ~。車種は何かな?。結構攻めてる感じですけど・・・。」
「あっ。バイクなんで。。。わからないと思いますよー。」

・・・

【理想の彼女発動!】

バイクだったのかー。不覚だ。
バイクの話になったら目付きが違うな。

いい笑顔してるじゃないか!。かわいいな~この人。
あれっ?。何か考えているんだ俺?。

「あー。少しはバイク分かるよー。何乗ってるの~?。」
「本当?。じゃー当ててみてよー。」

「えーっと。じゃ俺のバイクも当ててみてよ!。」
「?!。バイクに乗ってるの?。本当に?。そのキャシャな体で?。」

「着やせなのですー(うそだ!)。見た目で乗れる乗れないを判断しない!。」
「125ccくらいでしょ?。カブ系が似合いそうよねー。当たりでしょ?」

「4分の1くらい当たりかな?。確かに125ccも持ってますよー。カブじゃないですけどね。」
「まさか?。もう一台は大型なんて言わないでしょーねー?。」

「ヒントねー。大型です。」
「マジでー。じゃ、じゃー。私も大型です!!。どうだー!!!。」

「ど、どうだーって何だよー?。(結構飲んでるなー?)俺もどうだー!!。ははー!!!。」
「ははー?!。やるじゃないー。じゃー今度行きましょーよー。本当に大型に乗ってるならね!。」

あれ?。デートの約束になっちゃったかな?。
まっ。いいか。ツーリング仲間は多いほど楽しいしね。

・・・

【この人・・・ 本物だったー】

本当に来るのかなー。昨日の今日ですよー。しかも飛び込み参加で。
しかも結構飲んでたし~。ユヅちゃん大丈夫かな?。「ドドォッ!。」

「はーい!。おはよーございまーす。今日はどこへ連れて行ってくれるのかなー?!。」
「おはよー。って。マジ?ハヤブサ(Ⅱ型)ですか?」

「そーよー。今はこのバイク以外にないわね~。」
「足ツンツン気味ですけど。。。大丈夫?。」

「大丈夫よー。もう1万キロ以上は乗っているしー。問題なしー。」
「マジでー。カッコーいい!。(かわいい顔してすごいな~)」

「あら、○○さんもMT-09(Ⅰ型)とはね。見直したわ~。」
「一応はね。今日は会社のツーリングに参加いただきまして、ありがとうございます!。」

紹介を終えたが、なんでこうなったのか?。メンバー達はチンプンカンプンなのは言うまでもない。。。
でも、女子の参加でいつもよりペースが速いのは気のせいでしょうか?

・・・

【バイクっていいよね~】

あー。走り出すとたまらない!。考えているような?いないような?。
日常の細かいことを全て置いていける瞬間だ!。サイコーだ!!。

この3気筒のサウンドがたまらないよな~。
ハヤブサもマフラー交換してあるな。後ろか響いてくる感じだ。

「やっぱり、バイクっていいよね~!。」
ふとインカム(トランシーバー的なやつ)にユヅの声が入ってきた。

「○○さんはいつも走ってるの?。毎週なの?。」
「あー。晴れていれば大抵ね。」ってどこかで聞いたような?。

「だよねー。この道初めて。近くにもいい道ありますねー。サイコー!。」
「近場でもいいコースは結構あるよー。いっぱいね!。」

「あー。本当サイコー。もっと教えてよ~。」
「いいよー。じゃ。これからは毎週参加になっちゃうね~。(冗談である)はは!。」

「うれしー!。毎週行けるなんてサイコーじゃん!。頼んだよー!。」
「???・・・。ううん。任せとけー。(なんじゃ?。この展開は?。)」

バイクのお陰で、毎週ユヅに会えることになるとは。。。
素直にうれしいみたいだな。俺。。。

・・・

【告白】

週末のツーリングが楽しみで仕方がない。
ユヅとはツーリング以外でも会うことが増えてきた。

バイクパーツやグッズを見に行ったり、ツーリング先の話をしたりと楽しい日々だ。
最近、ちょっと距離が近い感じするな?。それにちょっと。。。見えてる?。

見せてるが正解かな?。香水も感じるヤバイ距離感だ。
今日の服装は何かを感じるな~。

じらされてる?。じらしてる?。
そろそろ告白タイムだな?。きっと。

「ユヅちゃん。もっとユヅちゃんのことが知りたいよ。もっと遠くまで一緒に行きたい!」
「いいよぉー。もっと遠くに行こうよ。あっちの世界まで!。」

「ありがとう。付き合ってくれるでいいよね?。(あっちの世界とはどこ?)」
「当たり前でしょ!。ここまで言わせといて。○○らしいね~。もう○○って呼ぶからねー。」

「ああ。俺もユヅって呼ぶよー。よろしくユヅ!。」
「じゃあ。今日は記念に夕ご飯作ってあげるよ~。しょーがないな~。」

「本当!。マジでうれしいよ!!。」
俺って幸せだな~。

・・・

【それから・・・】

会社の同期やバイク仲間ではユヅとの仲は公認となった。
みんな羨ましがっている。ごめんねー。

みんなの前でイチャつけないので気を使うが、それも楽しい。
週末が晴れていればツーリング。雨なら家の中でイチャイチャの日々。

雨の日はバイクに乗れなくて嫌いだったけど、今は雨の日も大好きになってきた。
晴れても雨でも「バイクっていいよねー」である。

これからもユヅもバイクも大事にするぞー!。

おわり

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