見出し画像

内向的な自分が嫌だった話

主人は度々、
「俺は社交的な方ではない」
というようなことを口にする。
しかし定期的に友人を家に招いたり、
友人の家の近くを通れば
少し会えないか連絡してみようと
その場で電話をしアポ取りをする。
友人カップルを誘い、
さらに私と息子を連れて
ピクニックに出掛けたこともある。
これは私の感覚で言えば、
れっきとした社交的な人間である。

私は極端に友人が少ない。
学生の頃はまだ良かったが、
特に社会に出てからなどは
友人と呼べる人を
一人たりと作ることができなかった。

内向的な性格が原因だとは思うが、
生育環境の観点から考えると、
やはり双子の姉の存在は大きい。
双子でも様々なタイプの関係性が
あるとは思うのだが、
私と姉とは特に友人的な要素が強かった。
幼い頃からどうしても
外で出来た友人と姉とを比べてしまい、
他人に対し姉ほどに心を開く術を
見つけることができない自分がいた。
外での人間関係に対して
一生懸命になることができなかった。

生まれながらに最良の友人を得たことは
大変幸運であったが、
同時に他人とは希薄な関係しか築けず、
ある意味では不運だったとも思う。

若い頃はこのように内向的な自分が嫌いだった。
無理して社交的に振る舞ったり、
なんとも身のない集まりや飲み会に
顔を出してみたりしたような気がする。
人間関係の希薄さは
自分の人生経験の乏しさや
幼さの象徴であるような気がして
恥ずかしく思っていた。
今にして思えば、
内向的な自分を受容してあげても
良かったのではないかと思う。
苦手なことや出来ない事に
つい着目してしまいがちである。


いただいたサポートは沢蟹のおやつ購入費といたします。