読み聞かせした本(4)『ヒロシマのいのちの水』2023年5月
小学校の図書館司書をしています。
図書の時間に読み聞かせをした本や紹介した本について書いています。
読んだ本
『ヒロシマのいのちの水』
指田和 作 野村たかあき 絵
文研出版
選んだ理由
・Yuka先生のnoteを読んで、平和についての読み聞かせをしたいと思ったから。
・5月19日〜21日の3日間、G7が広島で行われた。子どもたちもテレビや新聞で見聞きしただろうし、平和について考えるきっかけにしたいと思ったから。
・事前に平和学習をしているわけではなく、普通の図書の時間の読み聞かせなので、怖さや残酷さが先立たないものをと思って選んだ。(子どもたちの心構えがまだできていないと判断した。)
・今年度、図書館においている『朝日小学生新聞』(2023.5.23)の1面に、この本の表紙と似た構図の写真が使われていたから。
子どもの反応
・本を読む前に、図書館においてある朝日新聞、産経新聞、毎日新聞、読売新聞、朝日小学生新聞の1面を見せて導入としてG7の話をすると、「知ってる〜!」「テレビで見た!」といった反応があった。
・昨年度読み聞かせをした『ヒロシマ 消えたかぞく』と同じ人が文を書いていることを伝えると、「あ〜(あの本ね、覚えているわ〜)」という反応があった。
・最後の宇根さんの写真のページを紹介すると、「ホンマの話?!」と驚いていた。
読み聞かせた感想
・絵のタッチが優しくて穏やかで、宇根さんの思いが伝わってくる。
・読む進めるうちに、し〜んと集中していくのがわかった。本に力があると思った。
気づき
・8月にはテレビでの特番や新聞の特集記事なども多いが、夏休み中なのでなかなかうまく伝えられないなあと思っていた。こうして読む機会がとれてよかった。Yuka先生、ありがとう!
・このあと、国語でも戦争や平和について学習する学年も多いので、図書の時間にもそんな話を聞いたなあと、つながればいいなと思った。
・どの学年にも読み聞かせできそう。
・先日、司書の研修会で「『あまり怖すぎないものを』というリクエストが先生たちからある」と聞いた。この本はそういった先生の思いにも対応できると思った。
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