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技術同人誌ポータル『ギポタル』のロゴをデザインしました

技術同人誌作家のもっと(@mottox2)といいます。普段はフリーランスとしてウェブサービスやスマホアプリのフロントエンド開発やUIデザインをやっています。
今回、技術同人誌界隈の仲間と進めている技術同人誌ポータルサイト「ギポタル」の開発プロジェクトでサービスロゴを制作しました。

きっかけ

技術同人誌界隈のリモート飲み会に呼ばれて「こういうポータルサイトを作りたい」という話だったので、その場でUIモックを書いたら作ることになりました。
以前からロゴデザインに興味があったので、勝手に作り始めることでロゴを担当することになりました。

制作過程

ブランドカラー
技術同人誌は情熱が必要な趣味です。
そういった趣味に打ち込んでいる人たちを考えたときに思い浮かぶのはの赤やオレンジ・黄色といった色です。
技術同人誌コミュニティの活気や活発さからするとオレンジは子供っぽい印象を受けます。赤は情熱的な印象を受けますが、個人的に締め切りに追われる技術同人誌作家を連想してしまいます。また、UIに使いにくい色のため判断から落としました。
最終的にポジティブな活発さを伝えられる黄色系の色に決定しました。

シンボル

シンボルを考える上で最初に考えたのが「ポータルサイトのロゴはどうあるべきか?」という問いです。
ポータルサイトではサークル主が頒布物やイベント参加情報を登録してサークルページを作ります。そうした際に、サークルページを自分のページとして快くシェアできるか?という点です。
サークルページがサークル主の所有感を満たせるかという観点では、ポータルサイトとしての過剰なアピールは控えるべきと考えました。

シンボルのモチーフにしたのは「本」です。「ギポタル」というサイト名には同人誌要素がないので本のモチーフを入れようという理由です。
そこを起点にして、ギポタルの頭文字であるGにすることで控えめな主張ながら本要素のアピールができるシンボルに仕上がりました。
シンボルの調整には黄金比を多用しています。一つ基準があることで迷う点が減り、非常に進めやすかったです。

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ロゴタイプ
今回一番時間を書けたのがロゴタイプです。
シンボルを考えたあとに、技術同人誌の手作り感を表現できるフォントをベースとしたものとシンボルに合わせて直線的で活発さが表現できるフォントをベースとしたものの2案を作りました。前者のA案がフロップデザインの「モガ」、後者のB案がTypeBankの「G2サンセリフ」です。

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サービス開発のモブワーク中にこの2案でアンケートをとった結果前者の手作り感を表現できる案を採用することになりました。
ベース案としたものは既存書体なのでロゴタイプとして成立するように調整を加えないといけません。上記の案を見るとわかるように、文字ごとに大きさが異なっており、バラバラとした印象を受けます。
そこで、文字間のサイズ感をなるべく近づける方向での調整を行いました。調整前と調整後の差分をお見せします。  (黒枠が調整前です。)「タ」を小さめに、「ル」を大きめに調整をしています。

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最終的にシンボルとロゴタイプをあわせたものが次のようなロゴです。

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感想

人生でここまでロゴと向き合ったのは初めての経験でした。以前からTwitterでBIデザイナーの方をフォローして「かっこいい!すごい!」と思っていましたが、自分で手を動かすことで尊敬の気持ちが更に強くなりました。ただ、現時点で自分のできる最高に限りなく近いものができたと思っています。

また、このロゴを作るに当たりべこさんのりぴーさんMIOさんなどに相談に乗っていただきました。方向性を見失ってたタイミングに色々なアドバイスを頂いたことで、自分一人ではできないレベルのものに仕上がりました。ありがとうございました!

今後はギポタルのサイト開発が活発化していくでしょう。もしこのポータルサイトを一緒に育てていくことに興味があれば、親方さんの記事を読んでみてください。

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