見出し画像

【お仕事解説】技術に詳しくない経営者が新規事業とシステム開発を成功させるには? | プロダクト・マネージメントのお仕事

技術に詳しくない経営者は、「プログラマーがちゃんとシステムを完成してくれれば後は営業するだけ」とか「凄腕CTOがいれば凄いシステムが出来る」とか誤解しがちです。

システム開発をして事業を成功させるには、プロダクトをマネージメントするお仕事と、技術をマネージメントするお仕事を機能させる必要があります。ただプログラマーをそろえて開発作業をして事業の成功確率はあがりません。

そして大事なことは、経営者が描く構想を実現する凄いプロダクトや、サクッとイケてるプロダクトを作る開発チームを探すことを止めましょう。そして「必ず成功させる方法」はないということです。大事なことは「早めに失敗して小さな成功を大きな成功へつなげていく」ことです。

プロダクト作りの体制について興味がある方は下記の記事がオススメです。

思いつきでシステムを作るのを止めなさい!

プロダクト作りで厳禁なことは「思いつき」でシステムを作ったり機能を追加することです。まず思いついたことはテストマーケで以下のことを検証してください。

1. お客さまは誰なのか? 
2. お客さまがお金を喜んで払う課題と解決策と金額は何か?
3. そのようなお客さまをどこのチャネルから獲得できるか?
4. お客さまの獲得コストはいくらか?

プロダクトを作り新規事業を立ち上げる方法

1. ターゲット顧客を決める
2. 提供商品と課金モデル案を立てる
3. 獲得チャネルとコンバージョンを数日以内の準備で検証できる案を考える
4. 二週間3万円前後のテスト広告うつ
5. CPAが想定外なら1 or 2に戻る、良ければ次へ
6. 仮説の検証結果を元にいちばん重要な顧客の課題を開発できる最小限の機能を設計する
7. 開発をする
8. テストマーケティングをする
9. 結果が悪ければ 1 or 2 へ戻る、良ければ次へ
10. プロダクトのUXを高める仮説を立てる
11. 可能な限りプロダクトに手をつけずに/手をつける範囲を小さく検証をする
12. 検証して結果が否定されたら 10へ戻る、成功したら 6へ戻る

避けるべきプロダクトアイディア

まず新しい技術そのものが何かの事業課題を解決することはありません。AIを使えば◯◯が解決するなどというのは妄想です。

次に新しい技術ではなくても、事業のコアが「技術」である事業は非エンジニア経営者には難易度が高いです。なぜかと言うと、上記のプロダクトの初期仮説を検証するために、最初からエンジニアが必要になるからです。初期仮説の検証に「開発」が必要な場合は、仮説検証のサイクルが数日から数ヶ月に伸びてしまいます。仮説検証のサイクルが遅いほど、打席数が少なくなりヒットがでる確率は劇的にさがり、仮説検証のコストも増えてしまいます。

技術力が必要な事業は仮説検証の段階で、①創業チームに馬力のあるフルスタックエンジニアがいてタダか学生レベルの格安な報酬で働いてくれるか、② 最低でも億以上の資金を調達して組織を作るかが必要になります。

ですので、事業自体の技術志向を見直すのが吉です。

最後に

スパイシーソフト株式会社では「レンタルCTO」というサービスを提供しております。

そして技術に詳しくない経営者向けのスポットコンサルのサービスも提供しておりますのでご興味がある方はご一読ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?