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残念なエンジニアほど疎かにする「設計」

システム開発には工程というものがあります。

要求分析👉要件定義👉設計👉プログラミング👉テスト👉運用・保守

って感じですね。

システム開発をやってみたい人の多くは、どうしても「プログラミング」に一番フォーカスを当てます。まあ一番わかりやすい部分ですからね。
建設で例えると、実際に建てていく部分なのでイメージしやすいですよね。

ところが、その前段階の「設計」ってめちゃ大事なんですよ。

とにかく早く作ってみたい、毎日コード書いてたいって人からすれば、がむしゃらにプログラミング工程に携わりたいって気持ちもめちゃわかります。

ただ、プログラミングは所詮、設計されたものをコード化するだけです。

新人SEの多くが一番最初に取り掛かるのはプログラミングかテストです。
だからといって「じゃあ俺関係ないわ」と短絡的になんないでください。

プログラミングやテストに取り組むうちから「設計」について考える癖をつけておくと、自分にいろんな実装パターンを取り込むことができるんです。

この実装パターン数がそのままプログラミングに活きてきますよ。

今回は「なぜ設計が大事か」という部分を掘り下げていきます。
ある程度書けるようになってきた人にこそ、ぜひ読んでいただきたいです。

ぶっちゃけ書けるだけは大したことない

まず最初に見出しのまんまです。

ぶっちゃけ、書けるだけって大したことないんですよね。
なぜって、誰でも時間をかければ書けるようになるからです。

プログラミングの話なので、主にロジックを組むことを想定していますが、HTMLやCSSなど見た目に関するプログラミング(コーディング)は、こういうのが出てきてる時点でモロそうだってことがわかってもらえると思います。

ロジックを組む側も、超基本のCRUD(Create / Read / Update / Delete)を自動生成してくれるものもあるので、書けるだけってのは特別なスキルではありません。

それよりも、
・メソッドの単位をどう分けるか?
・データはどのデータ構造で持たせる方がいいか?
など、具体的な実装パターンについて考える能力がめちゃ重要です。

で、この能力こそが「設計する力」なんですよね。

じゃあ、「設計する力」を鍛えていくことでどんないいことがあるのか?

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