英語学習をもっと楽しく!洋楽で口語スキルを磨きませんか?(2)
音楽史上最高人物と言えばこの人。そう、マイケル・ジャクソンさんです。
こういう人は今後も現れることはないでしょう。私、同じ時代を共有できたこと、とても幸運だと思っています。彼については何も説明する必要はないでしょう。
今日とりあげるのは、世界で最も売れたアルバムとしてギネスにも認定されている中から、MTV史上金字塔を打ち立てた曲と言えば、
Thriller
そのミュージックビデオは、今見てもまったく古臭さを感じさせない音楽史上最高の作品と言えます。「今まで作られたビデオの中で最も偉大なベスト100」で1位に輝いているのもうなづけます。初めて見た時のインパクト今でも忘れません。I was so taken aback that I couldn't move and speak at all.でしたから。
ここでは、この曲のサビの部分をピックアップ。
このthrillerは「人を恐怖でゾクゾクさせる人物やもの、こと」の意味ですが、ここでは、映画のタイトルとして使われているかと。つまり、スリラーというタイトルの映画を見て、恐怖でゾクゾクしようよ、とマイケルは言ってるわけですね。
しかし、この映像何回見てもすごいです。
特に、マイケルのダンスの切れ味が。後ろで踊っている獣たちも厳しいオーディションを経て選ばれた世界トップクラスのダンサー達(後半でご紹介)ですが、まったく引けをとらないどころか、彼ら・彼女らを優にしのぐダンスパフォーマンス。ダンサーとしても超一流ですね。ダンスと言えば、やはりこれ。
Billie Jeanの最高傑作と言われているコンサートです。
かっこいいー。いつ見てもしびれます。ダンスも世界の頂点ですね。
まさにKing of Dance. 6:09~のダンスはout of this worldです。
で、先ほど話した、選ばれたバックダンサーについて、マイケル・ジャクソンさんの「This is it.」のオーデイション映像があります。すごい真剣さと熱気です。世界各国から皆、人生かけて来てますから。
We're looking for generous, hardcore, inspired professionals who are hungry and wanting.で始まるドキュメンタリー映画。
夢を追いかけて世界中から集まってくる才能ある若者の必死な(hungry and wanting)姿を見て、こちらも気持ちが鼓舞されずにはいられません。Very inspiring.
そこでここで使われている表現を少し拾ってみましょう。どれも単語は簡単だけど斬れば血が出るような切れ味鋭いものばかりです。
0:45 They have to be the right dancers.
「(マイケルとステージで一緒に踊るのに)ふさわしいダンサーたちじゃないとダメなんだ」
英語はrightとwrongの二分法を好んで使います。I got married to a wrong person.なら「本来結婚するべきじゃない人と結婚してしまった」ということ。こんな風にならないように。そして今、このブログを見てくれている方に一言。Congrats. You’ve come to the right blog!
0:50 They mean business. 「みんな本気だぜ」
前後の文脈で「真剣だぜ、遊びじゃないぜ、マジだぜ」になります。雰囲気で「だぜ」使いました。ちょっと古いでしょうか。(笑)さて、businessには「仕事」以外もあるんです。mean businessこれで決まり文句なので塊で覚えましょう。
1:46 I am so sick to my stomach.「(緊張で)胃がむかむかするよ」
緊張から胃がムカついて吐き気がするときに使えるセリフ。前置詞toに注目。意識が胃の方に向いていて、そこに到達している感覚なのでto。
2:44 You might find a diamond in the rough.
「ダイヤの原石が見つけられるかも」
a diamond in the roughとは「粗削りだが、ポテンシャルがあるので磨けば大化けする可能性がある人」という意味で比喩的に使われる決まり文句です。才能や素質がある人のことをいう時によく使われます。
5:54 I’ll keep my fingers crossed. 「うまく行くことを祈ってるよ」
ご存じ、成功を祈るとき英語圏では人差し指と中指をクロスさせますね。そこから来た表現。
6:30 I’ve been where you are.
「今の君たちと同じ経験をしたことがある(今の君たちの気持ちはよくわかる)」これはI've been there.(略してBeen there.)とかI was there.といういいかたも。
世界のトップレベルのダンサーが集結して、ほんの一握りだけが選ばれる。ほんとえげつないくらい厳しい世界です。ただせっかく掴んだチャンスなのにマイケルが亡くなってしまいコンサートが実現できなくてかわいそうです。I really feel sorry for them.
さて、マイケルさんのことを語りだすと止まりません。言いたいことがあれこれありすぎて困ってしまいますが、I don't know where to begin. 一つだけ、思い出に残る出来事があります。長くなりますが、ここでshareいたしましょう。
2017年に久しぶりにアメリカへ行く機会がありました。初日はLAに滞在し、2泊後スピリチャルの聖地アリゾナ州のセドナへ行くという旅程でした。
LAでは、ハリウッドのとあるホテルに滞在しました。そこでとあるベルボーイさんと仲良くなりました。それで、何か用事があるとその彼ばかりを指名して、用事を頼んだり、近隣の情報を教えてもらったりしていました(私、だいたい海外のホテルに泊まるとこれやります。いいことありますよ)
で、2日目の夜、ハリウッドのツアーに出たいんだけどと相談したら、時間的に遅い(夜9時前)ので、この時間からはいい市内観光のツアーはないと断られました。念のため、フロントのスタッフに聞いたら同じことを言われました。
でもせっかくのハリウッドだし、もう来ないかもしれないと思い、再度ベルボーイにチップを渡してお願いしてみました。そしたら、Wait a moment, sir!と言って、どこかへ走り去って姿を消しました。数分後、ニコニコしながら戻ってきて、知り合いのツアードライバーが時間があると。よかったらすぐここに来れると。時間も行先もすべてお好きなようにと。いかがいたしましょうかと言うではないですか。しかも貸し切りで。即、OKしました。
で、やってきたのが複数のホテルと契約して、ハリウッドツアー専門にやってるベルボーイのマブダチという若い男子でした。Nice guyでした。簡単な挨拶を済ませ、時間も訪問場所も指定してのかなり無理な要求でしたが、ドライバーは快く承諾してくれました。さあ、ハリウッドツアーの始まりです。
ホテルを出発してすぐ、ドライバーがラジオをつけた瞬間、そうです、何を隠そうマイケルさんの「Man in the Mirror」という曲が流れてきたんです。
その時、私、いてもたってもいられなくなり、過去に彼が来日したとき、また来るだろうと思い、そのときはコンサートに行かなかったらお亡くなりになってしまい、それは私にとって人生最大のミス、
That’s the biggest mistake I’ve ever made in my entire life.
と、こんなふうにマイケルさんへの熱い想いをとうとうとドライバーに語ったんです。いや、どうしても言いたかったんです。
そしたらドライバーが、「じゃー、これからマイケルの家へ行きますか?」You wanna go to Michel's house?と。「えっ?ほんと?行けるの?ぜひぜひ!」と言うや否や、車の進行方向を一気にぎゅっと変えて、一路、山道をぐんぐんと上がっていきました。気が付くと、大きくて、高級な家々が立ち並ぶエリアに。そして、テレビで見たあの門の前に到着。そこでしばらく停車してくれました。
バンからは降りようとしたら、静止され、「あそこの茂みにsecurity camerasがあるから出ないでください!」と言われ、仕方なくバンの窓を下げて、門に向かってマイケルにぶつぶつと自己紹介しました。
初めて彼がムーンウォークをしている姿を、MTVの授賞式か何かで見たときの感動、かっこよ過ぎて稲妻が走ったこと。サンタバーバラにあるネバーランドのそばを車で通ったときに、敷地内に遊園地が見えてびっくりしたこと。などなど、15分くらいでしょうか、彼への思いを話しました。その後、ドライバーが気を利かして、ゆっくりとノロノロ運転で彼の邸宅の周辺を回ってくれました。
彼の邸宅の前での空気感や匂い、肌にあたる風など今でもよく覚えています。と、まー、こんな 忘れられない出来事があったんです。彼の映像を見るたびに思い出します。
長くなり失敬!
You have never been forgotten and you never will, Michael san!
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