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エレクトラ編を終えて。

今年最後の舞台を終えての感想です。

まだ今年を締めくくるには早く、12月は舞台制作・裏方の仕事がたんまり残っています(´˘`*)

ですが、昨日の公演を終えて、本当に色んな思いが溢れました。
今回、7日間の稽古で本番を迎えるというワークショップ公演。
顔合わせ、場当たり、本番をいれて11日間。

その期間は本当に1ヶ月くらいあったんじゃないかと思う程に濃く、熱い時間でした。
今回集まった私をいれて13名の女優は、経験もバラバラで中には初舞台の方もいらっしゃいました。

そんな中であの本番を迎えられた事は、舞台人生において大切なスタートになったんだろうなと、少し羨ましく思います。

私は今年、多くの舞台中止と人生においても初めての様々な経験をして、悔しい思いや心折れることが多く、泣いてばかりの日々でした、本当に笑


変わりたくても変わるための努力が出来ない自分に憤慨し、もがいてるのかも分からず、自分が嫌いで仕方なく。
そんな状態では舞台に上がることも、芸術を届けることも出来ないなと。


だけど、あの11日間でそんな不安や苦しみを全て吹き飛ばし、舞台は苦しいけど楽しく、生きがいなんだと言うことを思い出させてくれました。

それは玄狐メンバーを筆頭に、優しく、強く、真面目な、理想的な女性陣がいたおかげだと思います。

感謝しかありません。


私は自分のことを好きになれません。
昔よりマシにはなったのですが、それでもまだ、必要とされるべき人間なのか。必要とされるために、どうすべきか。

私は私自身が必要とすべきなんだと。
今回の座組を通して、はっと気付かされました。


そして何より、参宮橋トランスミッションという場所は、私が東京で初めてふんだ小劇場です。あの時も本当にしんどかったし、叫びちらして思いのたけを出し切ってたなぁと。笑
懐かしい思いでした。また初心に戻らなければと。

そして、今回の主催・石橋直也さんですが。
今年の2月に出演予定でした、偽語り 眉間尺という舞台。コロナによって中止せざるえなかったあの座組。
あの座組に出会って、私のこの1年は華やかで充実したと行っても過言ではありません。

数々の素敵な先輩方に出会わせて頂き、尊敬できる方々ばかりです。
その出会いをくれた直也さんの舞台に立ち、最後まで幕を下ろせた事に、心からの感謝です。

来年の4月が私は恐ろしく、正直舞台に立てるのかと怖い思いをしていましたが、そんなものすっかり抜け落ちて、戦ってやるという闘志?腹がくくれました。


まぁ、いい話だけでもなく、今回、やり切ったと言うよりもまだやれたはずだ、何故だという自分自身にも悔しさがあります。
能力不足に悔しいと、純粋に思う気持ちが同時にあります。
器用な役者では無いからこそ、それ以上に努力が必要になる。その度胸が私にはまだ足りません。

今年はもう舞台に立つ側の予定は無いけれども、来年から怒涛の半月が待っています。

今回学んだ力を手に。
立ち向かって、行きます。
不器用でも、情けなくても、不甲斐なくても、自分のことが嫌いでも。人に迷惑かけて辛くても。

そんな自分自身を丸ごとひっくるめて、泥沼に這いつくばって生きていきます!!!

最後になりましたが、ご来場頂きました皆様、本当にありがとうございました!!!!

コロス 元永あか莉

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