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東京にいる

東京に。


大体の日本


去年の8月から、東京に住み始めた。

noteでも度々登場した職場は去年の4月で退職し、そこから色々あって東京に住んでいる。


東京……!


まさか自分が東京に住む日が来るとは思ってもみなかった。
今もこれを東京のスターバックスで書いている。


東京のスターバックス……!



東京というのは自分の中で、まさにこんな感じで、いちいち行を取ってまで強調してしまう街だ。

戦隊モノでいうところのレッド、勉強する語学でいうところの英語、文房具でいうところの鉛筆だ。(今これを考えていて思ったが、多様化社会すぎてあまりしっくりくるものが浮かばなかった。)
自他ともに認めるメジャー格。常に頭を張っている。

私は、日々ぼそぼそと、寝癖のついたオランウータンみたいに生きているので、あの東京に住んでいるということが、未だに信じられない。
いいのかな?



8月、快晴の日、東京に荷物を送って、それ以外の荷物はスーツケースで転がしてきた。

引っ越しの際、ヤマトの一人暮らし用の引っ越しサービスを使ったが(安め)、見積もりが甘く、家の荷物がまだ半分ほど残っている時点で、もう入りません。となった。

もう入りません…………!

大量の段ボールと一緒に部屋に残され、そういえばヤマトのサイトの荷物積み込みシミュレーションみたいなやつで、「このままじゃ積みきれないので、2台目を注文した方がいい」という結果が出てたけど、無視してたな……。とかをぼんやり思い出していた。

手伝いに来てくれていた父・母・姉は、私と残った荷物を見ながら、「どうすんこれ、、、。」という空気を出していた。
(みんな優しさで口には出さなかった)

自業自得のくせに、一丁前に半泣きになりながら、残ったものは全て段ボールに詰めて、ヤマトの宅急便で出すことにし、普通の引っ越し業者に頼んだ場合とほぼ同じ値段を支払って、東京に出てきた。

不安だ。


段ボールに入りきらなかった荷物を詰め込んだスーツケースが重い。
平日の住宅街にゴロゴロと音を響かせながら歩いて、本当にここは東京か?と思ったりした。
のどかすぎないか?

静かすぎる。人がいなさすぎる。
逆に危険かもしれない。
ドロボウとかに狙われやすい土地なのでは?
曰く付きの土地とかだから、家賃が安めなのでは?

などと、晴れた空を曇った目で見ながら考えていた。


家について、スーツケースからビギナー(愛犬)を取り出して眺めた。

取り出され、赤いゴリラに応援されるビギちゃん


ビギナーは初の東京にもかかわらず、物怖じしない態度で出てきた。
共に東京に引っ越しきた、私の唯一の仲間だ。という気がして泣きたくなった。

不安だ。

その夜は母からもらった手紙を思い出しながら泣き、泣き、疲れて眠った。


東京生活のスタートは、このように最悪だったが、今では日々楽しく過ごしている。
暗黒の初日から、もう半年も経っているようだ。

働くことも始めた。
東京の土地の雰囲気も前よりは分かるようになった。

高円寺、阿佐ヶ谷、中野、新宿、荻窪、西荻窪、赤坂、大崎、お茶の水、六本木、新大久保、立川……
聞いたことがあるだけだった地名に、思い出が出来ていく。


そんな東京での日々を、これから書いていこうと思います。
東京で起こったことや、起こらなかったこと、色んな街の感想、色んなイベントの感想などを書きます。
そしてそれらは、「東京にいるシリーズ」として、有料記事で公開しようと思っています。
初めての試みとなりますが、読んでいただけたら嬉しいです。
あまりにも誰にも読まれなかった場合、しれっと無料にしている可能性もめちゃくちゃあります。

急に敬語になって、びっくりさせてしまって申し訳ない。
そんな感じで、よろしくお願いいたします。


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