自己紹介・今日からNote始めます

この度Noteを始めることにしました。

僕は学者として、これまで論文を書き、学会発表をし、授業を行い、本を書いたり、講演をしたり、ウェッブマガジンに連載したり、政府やその他の委員会などで発言するなどして、自分の考えを発表してきました。

しかし、これらの媒体は自分の考えを発表するまでに時間がかかったり、オーディエンスが極端に限られていたり、発表後のコンテンツを自分で管理できないなどの問題がありました。

そこで、Noteで自分の考えを書いていくことにしました。

まずは経歴を紹介します。

僕は1968年、北海道生まれ。北海道大学文学部卒、その後修士課程を修了し、文学修士。3年間同大学助手として勤めた後、1995年からUCLA社会学部に大学院生として留学。社会学博士号(社会心理学・組織行動学)。

1992年-1995年  北海道大学文学部助手

2000年-2007年  京都大学大学院人間・環境学研究科助教

2007年-2013年  早稲田大学 准教授 (2007年より高等研究所准教授 2012年より同大学日米研究機構(現地域・地域間研究機構)准教授)

2013年-2022年   モナッシュ大学マレーシア校 スクール・オブ・ビジネス准教授

2018年- 2022年  同大学ニューロビジネス・行動研究所所長

2022年‐現在    サンウェイ大学サンウェイ大学ビジネススクール経営学部教授・同学部学部長

これまで、非常勤も含めると、講義をした大学の数は、日本海外合わせて10校以上あり、その中には、上記大学の他に、東京大学や東京工業大学、UCLAや現地マレーシアの大学も含んでいます。

このように、日本と海外の大学で研究をし、教えてきた経験から、大学教育、そしてそれを支える日本の制度についていろいろ考えることがありました。

僕の行っている研究は、簡単に言えば、集団や組織やチームが最高のパフォーマンスを発揮できるためには何が重要か、について行動実験をしたり、人間の認知や脳を調べたりするもの。分野でいえば、社会心理学、社会神経科学、組織行動学というカテゴリに入ると思います。

そうすると、僕の研究は、当然ビジネス分野とも関連がでてきます。2000年代には、ビジネスコンサルタントの友人たちと一緒に、実践的なビジネスと僕の専門知識を融合させる形で、日本の職場の問題を分析する本を出版しました。

『不機嫌な職場』(講談社新書)です。

ありがたいことに、この本はその年のベストセラーになりました。いまでも細々と売れていて、累計ではすでに28万部以上売れているそうです。

この本をきっかけに、ビジネスの問題にもより関わるようになり、その縁で、早稲田大学のMBAで教えたり、現在の職場であるビジネススクールに移籍することになりました。以来、基礎研究を踏まえつつも、ビジネス寄りの研究も進めています

そして、2016年、友人とともにヒトラボジェイピーという会社を立ち上げました。この会社は、心理学や人事専門家の知識と最新のテクノロジを融合させ、より効果的な人事評価ができるサービスを提供するためのものです。幸い、これまでのサービスはクライアントより好評をいただいています。

以上のように、大学教育と心理学を中心とした基礎研究、企業でのビジネスの間を行ったり来たりし、さらに自分の子供たちが海外で実際に教育を受けると、いろいろなことがわかってきました。

いま、日本がグローバル社会で後れを取っている理由、それが結局は日本の教育問題とつながっていること、そしてそれをどう解決するべきなのか?という問題が、いつも、頭の中にちらつくようになりました。

そこで、このNoteで自分の考えを書きとめて、そしてできれば多くの人々に読んでいただければと考えました。ですので、基本的には内容は(日本の)「教育と企業組織」についてです。もちろん、Noteには日記的な側面もあるので、脱線した話題になることもあるでしょう。でも基本的には、自分の体験と専門知識を合わせ、今現在お子さんの教育に関心を持つご両親から、組織、人事などに興味のあるビジネスマンや僕の同業の研究者まで、幅広くお読みいただけることを願っています。

よろしくお願いします。


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