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何人が限界!? 競技者コミュニティについて

おはようございます。
ARスポーツ『HADO』の生みの親としてやらせてもらってます本木です。

本日はかなり更新が遅くなってしまいごめんなさい!!

代わりと言ってはなんですが、今日は「コミュニティ」に関して僕がかなり大事にしていて、意識している事を書きます。

マイナースポーツで競技者を増やしたい人や、チーム運営している方などは参考になることも多いと思います。

なぜコミュニティに属すとよいのか

僕はよく『HADO』プレイヤーを増やしていくには、「コミュニティに属してもらわなければならない」という事をよく口にします。

『HADO』は一人ではできない競技です。満足のいく練習をするには6人以上集まらなければなりません。
練習相手をしっかり確保する上でも、コミュニティに属している事は重要なんですが、コミュニティに属する一番のメリットは『HADO』をキッカケにした「気の合う仲間」がいるという事です。

人間は一人では生きていけません。人生を豊かにする上で「仲間と過ごす時間」というのはなくてはなりません。
そのキッカケとして『HADO』があれば「仲間と過ごす時間」のために『HADO』をするという流れができ、継続的に続けてくれるはずです。
(そういうキッカケになれる事自体、最高に幸せな事です!)

実際に一部のHADOプレイヤーは、練習や大会の度に飲みにいっています(#本日の酒 というハッシュタグで検索してみてね)。
もはや、『HADO』しにきてるのか飲みにきてるのかわからないくらいです(嘘です!大好きです!)。

でも、本当にそれは最高の事だし、これから『HADO』を始めてくれる方も、そんな最高の仲間を見つけてほしいと心の底から思っています。

コミュニティに最適な人数は?

さて、ここからが本題で面白いところです。
さっきから「コミュニティ」と言いまくってますが、一体「コミュニティ」は何人が最適なのかという話。

実はその答えはもう出ています。
知っている方も多いかもしれませんが「ダンバー数」というやつです。

ダンバー数(ダンバーすう、英: Dunbar's number)とは、人間が安定的な社会関係を維持できるとされる人数の認知的な上限である。ここでいう関係とは、ある個人が、各人の事を知っていて、さらに、各人がお互いにどのような関係にあるのかをも知っている、というものを指す。 ダンバー数は、1990年代に、イギリスの人類学者であるロビン・ダンバーによって初めて提案された。彼は、霊長類の脳の大きさと平均的な群れの大きさとの間に相関関係を見出した。ダンバーは、平均的な人間の脳の大きさを計算し、霊長類の結果から推定する事によって、人間が円滑に安定して維持できる関係は150人程度であると提案した。(Wikipedia引用)

さらにダンバーさんは、民俗学的研究をもとにして、「親密さの集まり」を下記のように分類しています。

・5人「社会集団(クリーク)」
 最も親しい友人やパートナーの数
・15人「シンパシー・グループ」
 ほぼどのような状況下でも心から信頼できる人の数
・50人「一団(バンド)」
 危険な国を安全に往来できる小さな団体
・150人「フレンドシップ・グループ」
 共同体の中で一緒に暮らすのに最適な人数
・500人「部族・種族(トライブ)」
 出会うと会釈する程度の顔見知りの人数
・1,500人「共同体(コミュニティ)」
 人間の長期記憶の情報数の限界、頭の中で名前と顔が一致する人数

この「親密さの集まり」を『HADO』に当てはめてみるとこんな感じになります(あくまでも僕の考えなのであしからず)。
『HADO』という一つの業界に絞っているので、上記の分類より1段階濃くなっています。

・5人程度(HADOチーム)「社会集団(クリーク)」
HADOチームは3〜5名で結成され、選手以外にも監督やスタッフなどがいるケースも多い
・15人程度(チームグループ)「シンパシー・グループ」
頻繁に練習を一緒に行う2〜4チームによるグループ。よく飲みにいくのはこのレイヤーと思われる。
・50人程度(友達グループ)「一団(バンド)」
同じ施設で練習しているので、たまに一緒に練習をする友達チーム。大会でも一緒になることも多い。
・150人程度(顔見知りグループ)「フレンドシップ・グループ」
練習時間や施設が違うので練習をすることはあまりないが、SNSでは頻繁に情報が入ってくる。大会で一緒になる時はコミュニケーションをとる。

こんな感じでしょうか。なんとなく合ってそうな気がします。
HADOチームが3〜5名というのもちゃんと意味があるんですね。

じゃあ最後にこの分類をどう運営として活かしていくかという話で締めくくります。

意図的にコミュニティを分ける

現在、HADOのコアプレイヤーは200名くらいです。
これまでは、一つの大きなコミュニティ(ある意味で内輪感)として強固な繋がりを作っていきました。
多少の軋轢はあっても、コミュニティの自浄作用でまわっている感があったかと思います。

ただ、ダンバー数が150人という事を鑑みると、これから競技人口が増えていくと一つのコミュニティでは破綻してしまいます。

そこで、意図的にコミュニティを分けていく動きをしていくべきだと考えています。

例えば、「HADOアカデミー」はその施策の一つでもあります。
(※HADOアカデミーについてはココ見てね)

今までは既存のプレイヤーコミュニティに入って継続してもらうため、既存プレイヤーと一緒にHADOができる「ENJOY! HADO」という練習会への誘導を積極的に行っていました(もちろんこれは今でも大事です!)。

それに対して「HADOアカデミー」は少しクローズド的で、アカデミー生間での繋がりを強くしようと設計しています。
(※断じてアカデミー外の関わりをなくしている訳ではないです!)

また、「HADOアカデミー」にも1期生、2期生みたいな枠組みをつくって、「同期感」を出し、それぞれのコミュニティの帰属意識を高めています。
その一つの期の人数も150名を超えるべきではないし、もし超えるようならば、あえてなにかで分ける施策をするべきだと思います。

今後は、この「HADOアカデミー」を地方都市でも実施していき、150名程度のコミュニティを各所(地域や施設)に作っていくと、理想的な競技人口の増加が見込めるのではないかと考えています。

ということで、なにか皆さんの活動のヒントになれば嬉しいです。
それでは良い一日を!!


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