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起業ストーリー③~少し光が見え始めた「目指すは学校の保健室の先生」

プロの施術師が企業の職場に足を運んで、肩や腰などデスクワークで疲れやすい部分を重点的にもみほぐすというシンプルな中身の福利厚生サービスを提供しはじめまして、導入企業の従業員からは「仕事中の貴重なリラックス時間」「その後の作業効率が上がる」と好評だったのですが、新規の契約企業が思っていたほど伸びない時期がかなり続きました。

サービスの価値や効果を理解してもらうにはどうすればよいのか…と悩んでいた時、導入企業の経営者や担当者から「うちの社員達元気ですか?」「〇〇さん、何か言ってませんでしたか?」のような声をよくかけられることに気がつきました。

そっか、企業側としては、従業員の肩こりや腰痛を解消してほしいわけではなく、「いつもやる気に満ちて仕事をしてもらいたい」「皆がずっとそうであってほしい」。そのため、調子はどうか?ストレスを感じていないか?悩みはないか?ということが心配で、そこが最も知りたいことであり、実現したい状況なのではないか。

実際にお金を出すお客様である企業が「何を求めているのか」という視点が圧倒的に足りていなかったことに気がつき、それからは、マッサージや整体の機会をきっかけとして、

溜まったストレスをガス抜きしやすいようなコミュニケーションをする
自分の身心の状態を気づかせ、セルフケア意識をもってもらう

ことを徹底し、施術師は「学校の保健の先生みたいな存在」で、しっかり観察をし、注意もし、重大なことでなければこちらで解決の道筋を立てますというように、企業側が手をこまねいている従業員とのデリケートな部分を代行するということを前面にだすようにしました。その結果、企業側に価値や意義を理解してもらえるようになり、メディア取材や導入企業数も増えていきました。

そして、導入企業様内で社員様の利用率も100%をずっと維持できていまして、体が不調の方は勿論、ストレス過多の方や、悩み事や相談事がある方、仕事が煮詰まってサボりに来る方(笑)など、たくさん方に活用いただけるサービスに仕上がってきました。

これまでは、内勤者が多いIT関連企業の顧客が多かったのですが、今後は製造業の工場や医療機関、介護施設、学校や保育園など現場職にもサービスシーンは広がっていくので、多くの施術師が「自分の箱から出て」、健康経営の担い手として活躍ができるよう弊社もその場づくりに努めていきます。
箱から出てみますと、苦労や失敗もありますが、気づきや刺激も多く、そこにたくさんのお客様がいて、その緊張感が私達施術師・セラピストを育てるのだと思います。(完)

こんな感じで、私は起業を思い立ち、ここでは書けないような試行錯誤どころじゃない苦労をしながら今に至っています。
オフィス出張施術サービスの第一人者と言われるよう今後も精進します。

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