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男性の男性たる、女性の女性たるしんどさ

僕の父親は社長で出張も多く2年もあれば10万キロ運転してたタフガイである。

言うならばマッチョイズムの権化みたいで、男だったら泣くなとか男はそんな〇〇しない!みたいなことを良く言っていた。

同時に「上手く言ったら他人様のお陰、ダメだったら自分のせい。」とも言っていたが。

しかし、僕自身の性格はそこまで雄々しくない。勿論、社会では結局のところ所謂「男らしさ」も求められることは承知している。

僕は二児の父で、妻と共働きである。

家事は料理担当だ。

母親は働きながら料理も確り作っていたことを自負しており、「おふくろの味」が大切であるとをよく言っていた。

たまに「今も妻は全く料理しないのか。」を聞いてくるが、味噌汁なら作ったりするとずっと応えている。

頻度は高くないが事実ではある。

別に元々料理が好きだったわけではない。最初は妻の家事だった。

僕の帰りに合わせて料理を温かくすること、僕の食器洗いのタイミングが妻と違うなど、諸々のストレスの結果、家事分担で喧嘩となった。

そして、「それなら僕が料理をしたら他の家事は一切やらないがそれで良いか?」と売り言葉に買い言葉と言ったところ、合意を得られたので、それ以降10年以上、朝、昼(弁当)、晩と僕がご飯担当だ。

結果としては料理が好きになったので良かった。(ちなみに勿論、妻が味噌汁をちょいちょい作るように、料理だけの家事をしているわけではない。)

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※食べたことのない食材で料理するのが特に好き。これはドラゴンフルーツの蕾


男女平等が謳われる世の中、家庭のあり方も変わってきた。
人間には得意不得意があるわけで、それを社会通念上男性の、女性の、と分けていくと辛いと思う。

ただ、それが通用するのも家庭内まで。

妻は料理をやっていないことを、自虐ネタみたいに言うことにもなるし、僕が息子を荷物も持ってさらに抱っこしながら電車に乗ろうが席を譲られることはない。

社会に出た途端、女性だから男性だからにさらされるのである。

保育園の保護者会…僕は当初妻の要請で一緒に参加した。

正直、片方が出れば良いのではと思っていた。

そして、参加するとやはり奧さん…母親だけ参加がほとんどだ。

しかし、僕は参加して良かったと思ったし、先日の小学校の面談は平日だったので、有給をとって参加した。

単純に、人間いつ死ぬ…とまで行かなくとも入院などするかわからない。常に報告など受けてもやはり一次情報を聞くと言うことは大切だと思うのだ。

※妻曰く保護者会で物事を決めたりするのに男性も入ると比較的スムーズに決まるらしい。女性は共感しがちなので、問題解決の方向に向かうには男性がいた方が良いとのこと…僕も参加させる口実かも知れないけど。

イクメンだとか言葉が叫ばれているがまだまだ、子育ては母親がするもの、という意識が世の中にはある。

保育園や小学校からの緊急連絡は母親だ。

別に僕自身は家庭はそれぞれだし、それをどうこう言うつもりも無い。

男女平等は大切だけど、男性、女性の性質は歴然と存在するし、一概に平等平等とやり玉に挙げる気は無い。

しかし、少しだけ想像力を持つ余地を持って男性たる、女性たる「らしさ」に辛いと思っていることを助けるような人間になりたいと思っている。

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