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夏の戻りの一日を楽しむ

春、夏、秋と。 

装備した、網に虫かごに。 

何度採りにいったのだろうか。 

思い出せよ。

と、一瞬戻る夏の日は、昔から良き。 

そもそも、取る、捕る、採る。 

これは、どれが正解なのだろうか。 



漢字に意味をつけるのは、雰囲気か。 

雰囲気大事だな。 

「亀」を「龜」と表記するといいなんて誰か言ってましたね。 

決して答えなんて知りたくない。 

好きか嫌いか聞いた時と同じ。 

答えは聞かずに雰囲気で持っていこう。 

案外、曖昧な空気でなんとかなったりする。 

後ではっきりさせちゃダメ。 

そう、思いながらいつも暮らしています。



知識は、蓄えるものだと経験してきたが、
技術は体感するものだと思う。 

いつの間にか、知識と技術が混じり合う瞬間がやってくる。 

「こういう場所にいるんだよ」 

偉そうに語るその口に、俺が教えたのだとは言わずに一応聞く。 

網を貸せと、お願いするも、 

「使い方下手だから貸さない」という。 

なるほど、なるほどと。生意気に、空を飛ぶ蜻蛉と草むらを駆ける飛蝗を追いかける姿に、足を引っかけたくなる衝動を抑えて見守るか。 

「世界一強い昆虫調べてよ」
「世界一弱い昆虫調べてよ」 

訪ねていた春先が 

「好きな昆虫教えてよ」
「好きな爬虫類教えてよ」 

に変わる夏になり 

「わかる?このトンボ。オス」
「羽を掴むの優しくしないと指の油で飛べなくなる」 

と、注意される秋になる。 

あと、何度一緒に行けるか。
成長を実感出来るその姿。 

一緒に楽しめばいいかな。 

いい。この文はいい。 

いい大人の雰囲気出てる。
これぞ、湘南の父親。 

さんざん、湘南にいるだけの暮らしだったが。
読むと、雰囲気出てる。 

これは、「湘南で採集」の特集に出れる。

そんな本があれば表紙に出れる。 

あれば、湘南の父親に認定される。 

そんな雰囲気出てる。 

今日は、このままここで終わるとしよう。


🐞
🐞
🐞

なんて、思うはずもなく、
偉そうに説明する姿に、 

心から泣かすぞと思う一日。 

知識では、残念ながら明らかに負けている。 
認めたくないこの事実。 

最近は、半分くらい何言ってるかわからない。 

「雑に捕まえるしか、出来ないじゃん」 

7歳に言われた一言に、 

「は?捕まえてから言えよ。だせぇセリフ喋ってんじゃねぇよ。本読めよ」 

負け惜しみを言った39の秋。 

「私、虫好きじゃないからどっちでもいい」 

9歳に言われた一言に、 

「は?服についてるぞ、見てみろよ」 

嘘ついて、娘に怒られる39の秋

なんのはなしですか

冬近し、生き物とのお別れ近し。

ちなみに網は網部分のみ取替可能である。

オススメ。

自分に何が書けるか、何を求めているか、探している途中ですが、サポートいただいたお気持ちは、忘れずに活かしたいと思っています。