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ダニング=クルーガー効果にぶっ刺されてIT転職をあきらめた話

ダニングクルーガー効果

能力の低い人が他人の能力を認識できずに、自身の方が優れていると考え、正しい自己評価ができない非合理的な心理現象が生じている状態

https://motifyhr.jp/blog/training/dunning-kruger_effect/

僕は、2021年4月から2023年4月までの間に、朝4時に起きて2時間をスキルアップの学習のために使っていました。合計600時間を投下し現在に至ります。

朝起きて勉強するモチベーションといえば、「朝活できてる俺すげー」でした。実際、朝4時に起きて、2時間を勉強時間に割いている社会人はそう多くはないのは事実です。

学習の中で、サイバーセキュリティに興味を持ち、その分野にのめり込んでいきます。

それに関連して、実際のサイバー犯罪から企業を守る仕事があることを知りました。ホワイトハッカーと呼ばれる職種です。

これは天職に違いない。そう思いました。なぜなら

  • 学習した中で、1番熱中して取り組めた。

  • 攻撃演習としてハッキングをすることが非常に楽しかった。

  • 英語とプログラミングのスキルが役に立った。

「これが自分の得意なことかもしれない。これを仕事にできたら。」

自然とこの仕事に転職することを人生の最初の目標としていました。

システムに攻撃して管理者権限を乗っ取る*OSCPという資格試験があるのですが、その資格の勉強からはじめました。

OSCP
Offensive Security が提供する倫理的なハッキング認定資格。
攻撃対象への侵入や特権昇格の技術力を証明することができる。

簡単なシステムであれば2時間程度で乗っ取れるくらいのレベル感になりました。

そこで、ある感覚に襲われました。

「資格取得したからなんだ?俺より才能のあるやつは死ぬほどいる」

「今俺はもう29歳。もとから業界にいた同じ世代はもっと先のレベルにいる」

「今学んでいることは、ほんの一部分。もっと知識をつけたい。けど子育てもあって時間が圧倒的に足りない」

これらの感覚は完全にダニング=クルーガー効果の負の部分です。

現実と向き合うため、冷静に状況を整理しました。

ホワイトハッカーになるために次の問題がありました。
・IT関連の実務経験が必要
・勤務地が東京であることがほとんど(未経験者はリモート無理ゲー)
・IT業界未経験で29歳は正直きつい
・新技術を永遠にキャッチアップする必要がある
・Chatgpt等のAI技術の台頭による情勢の変化

情報を漁りまくり、客観的に現実に向き合った結果

OSCP資格取得とサイバーセキュリティ業界の転職をあきらめました。

時間と精神力を投下して学習したことを途中でやめるのは、かなりパワーがいることでした。

ダニング=クルーガー効果にぶっ刺されることは恐ろしいですが、客観的に今の自分を見つめ直す良いきっかけとなりました。

この経験から、何か物事に取り組む際にダニング=クルーガー効果を自覚することで、過剰な自信や過度な心配をしている自分を客観視できるようになったはずです。


ここまで読んでいただきありがとうございました。
引き続き、自分の経験をnoteにシェアしていこうと思っていますので、もし、「勇気がでた」「共感した」「自分にプラスになる行動を起こしたい」と思ってくれるかたがいればフォローしていただけると嬉しいです。

それでは🤞



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