完全習得学習を導入できないか?

【完全習得学習とは】

誰がどんなで始まったみたいな詳しい説明はこちらのサイトをご覧いただくとして。

まぁどんなことかと言うと。
個人の学習ペースにあわせて基礎学習を完全にマスターしてから次に進む
ようするにそういうことです。

キャロルの時間モデルという考え方自体が好きです。


子供によって科目の単元ごとに理解できるスピードは違うので、ちゃんと理解できていないのに先に進んでもダメですよということです。
理解できないのは色々な要素が絡み合ってるだけで、馬鹿だってことじゃないのよって僕は理解しています。


【完全習得学習のメリット】

メリット①基礎をしっかり身につけることで応用もスムーズに理解できるようになる

これは当たり前のことでえすね。子供たちは馬鹿だとか覚えが悪いということで基礎部分が抜け落ちているのでありません。
ただ、理解するスピードに差があるだけです。そして基礎の部分の理解に時間のかかった子が応用にも時間がかかるとは限りません。


場合によってはインフルエンザで1週間休んだらそこで理解できなくなった。転校して一度理解できなくなったら、そこのフォローができずそのままずるずる学年がすすんでしまった。
家庭の事情で授業に集中できなかった。などの理由で理解できない場合だってあると思います。

“今この単元に時間をかけている子も将来のことを考えると、ここで立ち止まってじっくり理解してから先に進んだ方が良い、立ち止まらなければいけないのは能力のせいではなくて適切な時間をかけられていないからだ”ということで一人一人に適切な時間をかけてあげようということで提唱されました。


土台をしっかりつけてからその上に知識を載せていこうというのが完全習得学習の狙いです。
高い建物を作るときは深くしっかりと土台に時間をかけますよね。


ただ、今まではこれを学校でやるのは不可能に近い状態でした…
30人の生徒に対し教師は1人だからです。
教師は1年間に決まったところまで授業を進めなければいけなくて、そのために決まった時間しか教えられないからです。


これがテクノロジーの進歩によりコンピューターを使って一人一人にあった学習計画を立て実行することができるようになってきたように思います。


これからは教師を補佐する人も増やして子供一人一人に向き合えるようにしていける時代を作っていくべきだと思います。
公立高校の教師にはもっと給料を上げて、時間の余裕も必要だと感じます。

お金はどこから出るの?という話はまた別なので、今は省きます。


メリット②大抵の子供はその子供に必要な時間を適切にかければ理解することができるという考え方です。

馬鹿だからできないんだという劣等感を消すことができるようになるのではないでしょうか?

時間がかかる=馬鹿だと捉える人も出てくるかもしれませんが、学ぶということはそう単純ではないということを理解させるための“プログラミング思考”の導入だと思っているので、それを絡めて子供たちに説明すると共に大人も理解するべきです。

学んだことを試していくことを単純に考えすぎているから結果が出ないとすぐに諦めるのです。

結果がすぐに出なくてもじっくりとことに向かうことの大切さを分かってもらい、学校を卒業してから長く続く人生に向かう準備をしてもらうために学校を使ってもらえるようにしたらどうかと思っています。

そして、理解してから次の単元に進むことで、分かっていない授業を45分机に座って聞き続けるという無駄なことをする必要がなくなるというのも子供の人間形成に大きく左右することだと思います。


毎日毎日分からないのに机に座って無駄な時間を過ごして、その結果自分が馬鹿なんだという事実とは異なる劣等感を抱く。
そうだとしたら馬鹿らしくないですか?


私の考えとしてはとにかくくだらない劣等感と意味のない優越感を抱かせない教育に終始すべきだと思っています。

長くなるので、それに関する考えは別の記事で書いていくことにします。

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