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反復強迫 ヒプノセラピー🥀episode6

反復脅迫

前回に引き続き、フロイトが取り上げた非常に興味深い精神分析用語、反復脅迫をテーマに、ヒプノセラピーについて考えてみたいと思います。

反復脅迫をごく簡単に説明すると、人は不愉快なショックを経験すると後に反復の欲求が伴う、というものです。例えば、子供時代にトラウマとなる経験をすると、その遊びの中にトラウマを再現するような行動をしたり、大人になっても、解決されてないトラウマを無意識のうちに真似るような行動に出たりします。

これは、退行催眠療法のセッション中にも非常によく見られるパターンと言えます。

ヒプノセラピーでは主に幼少期や過去生と言われる場面へと退行しますが、そこに、現在抱えている反復脅迫的なパターンの原型と見られるものを見つけることがしばしばあります。

その忘れ去られていた経験をありありと追体験し、現在抱えている問題との繋がりや意味を発見すると、症状がすみやかに消えてゆく…ということも起こります。

問題が、過去生、胎内期、幼少期、現在と、違う現れ方であっても同じパターンで続いていることもあります。

俯瞰してその事実を見ること、その奥に隠された様々な思いに気づくこと、そしてそこから理解した自分の本当の望み、希望に基づいた行動を取ること、この一連の取り組みと内省によって、今までのパターンから脱して、新しい建設的なパターンへと移行する足掛かりができます。

解決するまで抱えている問題がなくならないのならば、向き合うこと、取り組むことがいかに大切なことか、変化という可能性がいかに開かれたものなのか、一度考えてみる価値のあるものだと思います。

セラピールーム アウロラ
渡邊真理乃
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