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〈LANSCOPE PEOPLE Vol.02〉アートディレクター 徳野佑樹さん[後編]|アートディレクターとして考えるデザインと社会の関わり

エムオーテックス(MOTEX)デザイン戦略チームです。
セキュリティプロダクト・サービス「LANSCOPE」を提供するMOTEXのリブランディングプロジェクトで、テレビCM制作やLANSCOPEのロゴリニューアルを担当された、アートディレクターの徳野佑樹さん(TOKU)へのインタビュー後編です。

後編では徳野さんのデザインについてのこだわりや、MOTEXの印象をお聞きしました。

前編はこちら



——  徳野さんは、『COGY(コギー)』(足こぎ・ペダル付き車いす)や『注文をまちがえる料理店』など、ソーシャルイシューと呼ばれるプロジェクトにも多く取り組まれています。そういったプロジェクトとLANSCOPEのような製品のプロジェクトに取り組まれるにあたって、なにか違いはあるのでしょうか?

徳野さん(以下、敬称略):広告って、社会の気分にちょっとだけ影響していくと思うんです。だから、イガイガしたものを世に出すと、イガイガした世の中になると思ってつくった方がいいし、こういう世界になったらいいよねっていうものを描くべきだなっていう考えを根幹に持っています。個人的にはこれはクリエーティブディレクターの一番重要な素質だと思っています。
だから、ただモノを売ればいいって考え方で、機能を伝えるだけだったり、商品名を連呼するだけではなく、こういうふうに伝えたらこんな世の中になるかも、ということを考えてつくっています。
LANSCOPEの仕事でも、これがあることで安心して平和な働き方ができたら、多くの人が幸せになると思っているし、そういう社会や国になればいいなと思ってつくっていました。
だからLANSCOPEも社会的にすごく意味があることだと思っているので、他のソーシャルイシューのプロジェクトとは別物という捉え方はしてないかもしれないですね。

—— 徳野さんは、ブランディングする対象のカテゴリーやターゲットに関係なく、一貫してデザインの質にこだわりを持って取り組まれている印象があります。

徳野:たとえば、B to BだからとかB to Cだからとかで、デザインへのこだわり方を変えるというのは、そのサービスや商品を使う人たちや社会を見下していることになると思っています。
みんなにはどうせ伝わらないだろうし、これくらいのデザインでいいかって思ってつくられたものを社会の人たちが選んでいくと、文化の低さにつながってしまうというか。
企業の人だって、消費者の人だって、人っていう意味では一緒だと思います。だから、クリエイティブのディテールまでちゃんと見ている人のことも信用してつくる。


 

—— リブランディングプロジェクトの中でのMOTEXとの対話を通じて、MOTEXにはどんな印象を持っていますか?

徳野:僕が接しているのは担当者の方や宮崎社長で、その人たちの人柄を通じてMOTEXの雰囲気を感じているのですが、安心感や信頼感をすごく感じます。それってセキュリティソリューションを提供する会社としてはすごくいい感じがします。一緒にいてひやひやする感じが全くない。
安心感や信頼感を感じられるから、忖度なく「これがいいと思うんです」って素直に言っても、絶対に話を聞いてくださるし、「これがいいって徳野が言ってるいるのは、なんでだろうな?」って考えてくれる。そういう関係性が築けるってすごく大事だと思います。

——  最後に聞かせてください。MOTEXを人格や人の性格で表すとすると、どんな人でしょうか?

徳野:やっぱり安心感とユーモアがある人って感じがします。「安心感」に関してはさっきの話ですね。
「ユーモア」に関しては、MOTEXの事業ってある意味、堅いと言われる領域だと思うんです。だからその仕事に関することを真面目に話せば、本来は笑いなんか生まれないはずだけど、お話していてもそうはならない。
それは、やっぱり難しいことや真面目なことを伝える時に、ちゃんと工夫して伝えようとしてくださる人たちだからだと思うんです。
それってすごく大事なことだと思うし、そういうユーモアがあることで、より親近感を感じることができます。ちゃんとしているところとユーモアのバランスがいいんですよね。


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