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新感覚!解決しないミステリー小説ロンドの旅Part2.ソナタの旅Chap.3マスカットの事件

5.考察

ロンドたちが10歳になったころに開催された"上"の集合研修は、異例づくしのイベントであった。これまで個別にオンラインで行われてきたのに対し今回は複数名の対面型で、日程は長くても半日であったが10日間にも渡る長丁場だ。どうやら、直近3年間で大卒レベルの資格を得た者が対象のようで、小学2年生でそのレベルに達した彼ら3人にも声が掛かった。案内には集合場所と時間のみで、どこで行うどんな内容の研修なのかは書かれていなかった。

研修当日、家が近い3人は一緒に集合場所へ向かった。年齢により車の運転はまだ許可されていないため、片道2時間以上はかかるが、電車とバスを乗り継ぐことにした。10日分の衣類などをまとめるとかなりの量があり、一般的には小学生の幼い体にはいささか荷が勝っているように見える。こうして集まるのは久しぶりなので、仕事や"外"の世界、家族のことなど近況について話すことはたくさんあり、彼らにとってこの長距離移動は苦にはならなかった。

そして一通り話し終えると、話題は今回の集合研修へと変わる。

 これまでと違う集合研修について意見を交わすことは重要だけど、そもそも、タウンの住民は生涯"上"の研修を受け続けなければならないという仕組みの目的や理由を一緒に考える必要がある。

 ええ…。だけどそれだってどこかにルールが書いてあるわけじゃないわ。

 研修もそうだし、タウン自体が謎に包まれているねぇ。"外"のことを知れば知るほど不思議だとは思わないかい?

 うん、そうだね。宗教法人のような特定の団体に所属しているわけでもないし、世間一般からはただの街にしか見えない。でも住民はタウンと"外"を明確に分けているし、"上"という見えない何かで繋がっていることは認識している。

 まあそれしか認識できていないとも言えるかなぁ。住民は何人いるのか、ほかにもタウンはあるのか…"上"とは何なのか?何にも知らないし、分からないねぇ。

 そうね。しかも、大人の住民たちはいま私たちが話しているようなことを疑問にすら思っていない。すごい不可解なことだけど、何かここに大きなヒントがあるような気がするの。

 集団催眠や洗脳みたいなことかい?あり得ないとまでは言わないが、正確な人数は分からないにしても、これだけの大人数を広範囲かつ長期にわたってコントロールし続けるのは至難だよなぁ。

 ああ。でも先入観は捨て去らないとね。すべての可能性を前提に考えるんだ…この駅で降りてバスに乗り換えだね。さあ、行こうか。

 OK、リーダー。

 え?なんでロンドがリーダーなの?どう考えても私でしょう?

 僕ら3人はいつでも対等さ。もしこの先同じ企業や団体に所属することになれば別かも知れないけどね。そのときはソナタにリーダーを任せるよ。

 あなたに任されるんじゃなくて、私の意思でリーダーになるのよ!

 よーし、着いたぁ。荷物が重いから急ごぉ。

"上"の研修は断ることができないことは誰もが知っている。だが一方で、もし案内を無視して受講しない者はどうなるのか…それは誰も知らない。

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