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オマエの電話はどこからかかる

「暇? だったら手伝ってくれん?」
そう声を掛けられたのは有り余る暇を無限に感じた4月の終わりだった。

ナナナナ祭

नाना नाना उत्सव(ナナナナ祭)

序章

聞いたところによると3月から既に動き出していたらしい。筆者が企画を知った時にはある程度案が固まっていた、はずだった。
当初予定していた展示企画『インドメーター』は主任の参加したナナナナ祭合宿にて突然の変更が決まり、その後運営メンバー4人はたった一度の企画会議で体験型企画『インドからの電話』を編み出したのであった—————完

※インドメーターとは
コミュニティのインド指数を測り、インド指数を上げるための提案をするプロジェクト。100個の質問でエッセンスを抽出。そこからアプリを作る予定だった。

new single「Call from India」


第一幕

企画着手が5月の半ば、ナナナナ祭の約一ヶ月半前。本番まであっという間。

各担当
主任→統括、責任者、折衝、撮影etc…
レシーバー→企画立案、アイデアの起し
頭取→企画立案、各種人員割振り
筆者→ライティング&雑用
Special thanks
さとP→デザイン

3人が過労によりパンクしているので雑用係筆者が投入されたのですが、それぞれ爆裂に動いていたので全然必要ありませんでした。ほぼ何もしていません。さとPは企画段階の曖昧な記号的イメージを素晴らしいデザインに仕上げてくれた神。

遠方から駆けつけ差し入れしてくれたさとP
初期案セカンドインドパクト
これが
神デザイン

毎週木曜日に会議を重ね、草案『インドメーター』の100要素を磨き上げて洗練させた結果、人間の5欲求とインド3大要素、7つの体験が誕生。それらを掛け合わせて劇場型体験企画『インドからの電話』が成立したのでした。※上デザイン参照

『信仰』(ダンスコース)
目の前の物事を信じられるか

『奇跡』(ボリウッドコース)
奇跡を感じたことはあるか

『カオス』(チャイコース)
カオスを受け入れられるか

この3つの軸に7つの体験を盛り込んだストーリーの創作を目指して企画会議は続きます。
さらに別軸として、主任とインド人YouTuberマニちゃんによる、今までの経験や体験がインド的だったか検証する対談動画企画も。過去2年を凌ぐ一大プロジェクトに成長。

ナマステこんにちわ



幕間

方向性が固まり最初にしたことは”電話”の入手。インドっぽい電話がほしい! そこで海外から輸入。しかし、SIMが入れられなかったり、日本の電波が入らなかったり(海外2G)と困難が。次に手に入れたPHSもSIMが使えず、最終的に日本のノーマルなガラケーにたどり着いたのでした。が、契約したpovoが使えない!(au回線のみ非対応) すぐさまmineoとHISモバイルを契約。ようやく開通することができました。

左から輸入、PHS、ガラケー
苦労を乗り越えたインド電話

同時並行で印刷物を筆者とさとPで詰め、レシーバーと頭取で内容を詰めていました。
しかし今ひとつインド要素が足りないぞ!? そうだ! インド大映画祭に行こう!

血が騒ぎ、湧き返るゼ!

が、現地に行って愕然。

絶望の四文字

まさかの入場できず。

代わりにインドカレーを食べました

後日、多忙の主任とレシーバーを置いてリベンジ。

雨でも楽しいゾ
Ⅰの上映はない


第二幕

ナナナナ祭二日前。渋谷の現地に赴きリハーサル。マジで鬼暑い。

キャストを交えて実演

リハをすることで机上では至らなかった細かい部分をより具体的に実像へ。

例:カオスコースの台本

本番は目の前だ!

第三幕

本番1日目

朝10時集合。主任は軽トラで屋台を運び、レシーバーは現地で朝会。運営陣は各々”インドっぽい”服装できました。

インドからの刺客
サウナのような気候の中設営
急遽配ることにしたカレー
ウシとはなせるカレー

正午。いよいよナナナナ祭スタート!

突然鳴り響くコール音
ひたすら出番を待つ舞台裏
みんなポジションについてひとりになりました
物語はチャイを飲むところから始まる
謎の男「チャイを配れ」
インド犬を助けて!
電話をかけるタイミングをうかがう
インドのスピードマスター

このとき筆者はサリーとヒジャブを完全に勘違いしています。

ハッピーエンドのダンスダンスダンス
カレーでひと息
インド式休憩スタイル

この服装、めちゃくちゃインドっぽくて好き。

アー写撮ってもらいました
アイス当たった!
ダイレクトインド飲み
みんななかよく
ゾウとイヌ
近くでNO WAVE COFFEEも出展中


幕間

夜はオールナイトDJイベントに参加。

35歳以下は無料
バグキタ

日々多忙すぎる主任もこの夜だけは大騒ぎ。

ブレにブレていくぞ

疲れて途中で路上飲みも挟みます。

なぜか撤去させられたテント跡地にてインドスタイル

警備員さんと仲良くなりました。

日付けを跨ぐタイミングで開店したデススナックで”死”について話し合いました。

三途の川を渡りあの世のスナックへ
天使の輪や白帽でおばけに

ちなみに我々の飲み代は頭取が支援したクラファンの返礼品のドリンクチケットを使いました。ごちそうさまです。

一日目終了!

午前2時を回る頃にそっと抜け出して帰宅。明日のチャイの仕込みをしておやすみなさい。


第四幕

本番二日目

朝10時の朝会に出席して設営。この日はかなりの猛暑日。すでにヘロヘロです。

ちなみに看板はないので一見何屋さんかわかりません

ようやくマニちゃんとの対談動画も到着。ひたすらエンドレスで流し続けます。

大音量で惹きつける

大変ありがたいことに体験が好評すぎて体験希望者が絶え間なく訪れるため準備が間に合わず、やむなく90分待ちに。

酷暑の中のダンスレッスン

Z先生指導のもと信仰コースのダンスの振付を叩き込みました。

諸事情により親知らずを抜いてきた構成員が合流。

映える角度は斜め45°

感覚がなくてうまく食べられないそうです。

麻酔が切れました

かなり痛みがひどい様子。もうひとことも喋りません。涙の脱落。
ちなみに筆者が親知らず抜いた時は血が止まらず一日中寝てました。来ただけで偉すぎます。

遠近感
貴重な主任の撮影風景
体験の最後にウシとはなせるカレープレゼント
多分7分を越えています

あまりにもたくさん用意しすぎて持て余したカレーを100BANCHの方々に配りました。

カレーの配給
これにてハッピーエンドだ!

三ヶ月に渡る一大企画もいよいよクライマックス。
全員で道路を100BANCHまでダンスダンスダンス! まさにインド映画。
お疲れ様でした!


終章

ナナナナ祭の片付けを終えて打ち上げ。
インドからの刺客は撤収作業にも手を抜きません。誰よりも働き、動き回ることで、本来なら運営陣しか参加ができない打ち上げに全員が顔パスで入ることができました。さすがの仕事っぷりです。
美味しいオードブルとお酒をたらふく嗜み大満足。

ヤッタネ!
コオロギ併せ
功労者



余談

じつは配布しておきつつウシとはなせるカレーの味を知らなかった筆者。翌日に実食してみました。

ウシなのにバターチキン

美味しい。程よいトマトの酸味とマイルドな辛さで他に類を見ない味に仕上がっています。カレーの料理人がきちんと監修して作っているので当然の美味しさですね。
気になる方はぜひご賞味ください。一袋あたりの価格は時価となっております。

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