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初心者でもわかる株式投資術 第17回 個別銘柄を買う前に必要なこと

諸君、パリオリンピックが終わってちょっと寂しいな!様々なスポーツを観ることができて、楽しい2週間だった。東京オリンピックが3年前ということで、時の流れの速さも痛感した次第だ。

先々週から先週中盤まで混乱を極めた日米株式市場だが、少しずつ平常運転に戻ってきたようだ。まだまだ株価は完全には戻っていないが、市場が冷静さを取り戻しているのは良い傾向だな。

ただ、もともと8月というのは夏休み期間であったり、9月からの下げ相場(米国の場合)の前と言うこともあって、買いが戻ってきにくい。なので、この先もしばらくは様子見が続くだろう。とりあえずは今週水曜日(日本時間の水曜日夜、日本への影響は木曜日から)の米国のCPI(消費者物価指数)発表があるからその値によっては相場が動く可能性はあるな。

毎度のことだが、俺は株式投資だけでなく、モテる技術も紹介しているので、興味がある諸君はぜひ読んでみて欲しい(自己紹介も第2回にある)。

今日は前回の流れで、投信やETFに代表される分散投資ではなく、個別企業の株(個別銘柄)を買う話をしていこう。

まだ前回記事を読んでいないという向きは、先にざっと読んでからこの記事を読んでもらった方がよいだろうな。

「さぁ、個別株だ!何を買おうかなぁ?」と意気込んでいる向きに言っておこう。まだ銘柄を選ぶのは早い!個別銘柄を選ぶ前に、資金管理を含めた戦略を立てる必要がある。説明しよう。

前からこの連載で言っているが、オルカンやS&P500など広く市場に網をかける分散投資と異なり、個別銘柄の株式投資は右肩上がりに上がり続けることを前提としていない。つまり、どこかで売ることが前提だ。

既に個別銘柄に投資をしていて、「いやいや俺の株式 XX は一生持ち続けるよ」という声も聞こえるが、止めはしないが正しくない。結果的にずうっと持ち続けられる株式はあるかもしれないが、最初からそれを前提にはすべきではない。どんな企業にも栄枯盛衰はあるし、企業的には似ているのに、こっちの株価は伸びて、こっちは伸びないということも普通にある。伸び続けているとはいっても、途中1年以上株価が低迷する銘柄も普通にある。

次に、資金分割方針も重要だ。別の言い方をすれば、最初からいくつかの株式は損をする、儲からないということを前提に資金を分割するのだ。残念ながら諸君が必死で研究し将来性があると思って買った会社の株は、普通に諸君の期待を裏切る(損をする)。

要するに、個別株を検討するのであればある程度は人知の及ばない領域もあると割り切って、損しても大丈夫な資金配分で投資しなければならない。しかも、この資金配分の中の多くは分散投資に使っているはずだからそこも考慮する。例えばこういうことだ。

昼間は給与所得者である一般的な副業投資家の諸君は、投資できる金額が100(%)とした場合、最低でも半分の50(%)以上は分散投資の投資信託やETFにすべきだろう。ここでは70(%)を分散投資の積み立てに投資することとしよう。残りの30(%)を個別銘柄とする。

次にこの個別銘柄用の投資資金30(%)を最低でも5等分以上に分割しよう。ここではとりあえず10等分に分ける。つまり、個別株を買う資金は1投資先当たり3(%)になる。

理解してもらえただろうか?まとめるぞ。

・前提として、投資信託やETFでの分散投資・積み立て投資は継続
・株式投資可能な資金の半分以下、最初は3割以下を個別株用資金とする
 (残りは分散投資・積み立て投資用だ)
・個別株用資金をさらに5等分以上に分割する
 (お勧めは10等分以上だ)

人によって資金の在り方はそれぞれだろう。毎月積み立てもあり得るし、ボーナスの一部を投資と言うのもある。貯金からの切り崩しもあるはずだ。なので、全員がこのルールにピタッと従えるわけではないんだろうが、あとは各自で解釈して欲しい。逆に言えば一番やってはいけないのは、投資可能な資金全てを1つ2つの会社(銘柄)に投資することだ。

次におおよその勝ちスタイル、利益確保のパターンを考えてみよう。つまり、いくつかに資金を分割したわけだが、どれぐらいの利益が出たら満足なのか、どれぐらいの損まで耐えられるのかなどを、先ほど考えた資金計画の上に載せていくわけだ。

このまま続けても良いのだが、キリが良いので今日はこの辺りまでとしよう。次回は、利益計画から話を続けるつもりだ(今まで結構長い話もあったが、簡単に読み切れるよう記事を毎回少し短くしようと思っている)。

諸君はまず、個別株のいくつかは損をする前提で、個別株への資金配分やそこからさらに資金を何等分するのかについて、しっかりと考えておいてくれ。

ではまた次回会おう!

注意:この記事および連載は諸君に具体的な投資銘柄を勧めるものでは
   ないし、将来的な投資パフォーマンスを約束するものでもない。
   投資はあくまでも自己責任で行ってくれ。

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