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初心者でもわかる株式投資術 第19回 個別銘柄を買う前に必要なこと その2

諸君、元気か?そろそろ8月も終わりが見えてきたな。暑さは一向に収まらないが、なんとなく日は短くなってきた気もしなくもない。秋が待ち遠しいな。

今日は個別株を買う話に戻る。前回は一度、分散投資と積み立ての組み合わせのおさらいをしたんだが、そのもう1回前の第17回の記事の続きになるから、読んでないのなら目を通しておいて欲しい。リンクはこちらだ。

毎度のことだが、俺は株式投資だけでなく、モテる技術も紹介しているので、興味がある諸君はぜひ読んでみて欲しい(自己紹介も第2回にある)。最近は株の記事ばかり書いていて、こちらは更新していないが、株の方が落ち着いたらどんどん書いていこうと思っている。

さて、ここから今日の本題だ。

第17回の記事を理解してくれていれば、既に資金配分は考えてくれているだろう。そうだ、投資できる有り金全部を突っ込むのではなく、ちゃんと分散と積み立てに用に資金を多く残し、その残りをさらに例えば10等分するということだ。

以降は、とりあえず諸君には個別株投資用の予算とそれを10等分した財布があるということで話を進める。

個別株を買う際に意識するのは、以下のポイントだ。

1.いくらぐらい儲かれば売るのか?いくらぐらい損したら売るのか?
2.いつ買うのか?いつ売るのか?
3.何を根拠にその銘柄を買うのか?

3.が普通は最初に来ると思いがちだが、そうではなくまずは利益計画・資金計画から入るべきだ。でないと、個別株を買ったはいいが、持ち続けていたらずるずると赤字になってしまった、あの時売っておけばよかったという話になりやすい。というか必ずそうなる。なので、最初におおよその指針を作っておいて、それに従うことで冷静かつ後悔のない株式売買を目指そう。

1.から始めるぞ。まず、諸君には投資資金を10等分した10の財布がある。10回の投資の全てを黒字にすることは普通はできない。例えば半分の5回が黒字、5回が赤字と考えてみよう。

しかし、普通は投資した株の株価がゼロになることはないから(絶対ではないが)、損する場合は30%損することにしよう(逆に言えば、30%以上損する前に売却する)。すると、100投資して70になる。これが5回だから合計で350。もともと500あった資金が350で、マイナスは150だ。

このマイナス150をプラス分の5回で取り返すとすれば、1回の投資で30を取り返さないとトントン(プラスマイナスゼロ)にならない。ということは1回の投資での目標利益はもともとの100に30を足した130と言うことになる。

が、これでは取引手数料がカバーできないし、そもそも10回投資してプラスマイナスゼロを目指しても意味がないので、ここに利益を加えよう。

損失は30%で固定すると、例えば利益は50%でどうだろうか?そうすると全10回の投資による期待リターンは、得の5回 x 150 と 損の5回 x 70 の合計だから、750 + 350 = 1,100 になる。ここに手数料はかかるが、一応10%のリターンになる。

あまり大きなリターンではなく、がっかりしている向きもいると思うが、実際にはこれはスタートでしかない。ここから各自の投資スタイルでこの数字を変えていく努力が必要だ。

例えば、今は勝ちが5回、負けが5回のイーブンとしているが、これを6対4とか7対3にすることもあり得るだろうし、1回の負けを30%ではなく20%までにするということもあると思う。または全く発想を変えて、10回の投資で利益は10%、損失は5%で撤退のようなことも可能だ。

つまりは、どのような利益計画を立てるかによって、投資スタイルも少しずつ異なってくる。例えば1回の投資の利益を50%に持ってくるのであれば、それは1週間や1か月の投資期間では難しいだろう。やはり数か月から1年ぐらいは最低でも必要になる。逆に10%の利益で良いのであれば、うまく行けば数週間ぐらい、早ければ1週間で売り抜けることも可能だ。

とはいえ、個別株を買った経験が無ければ、値動きがどの程度かもわからないだろう。なので、自分の関心のある銘柄をいくつかウェブサイトで検索してみて、その特に上昇率を計ると良いだろう(まだ買うなよ)。仮に、銘柄Aの1年間の値動きが1,000円から1,500円であれば、1,000円の投資で500円の上昇なので、1年の上昇率は50%になる。併せて、損する場合のシミュレーションもしておこう。「XXの時点で買ったとして、一番下がったらXX円だからXX%ぐらいが損のリミットだな」といった具合だ。

補足だが、米国株は必ずドルベースで計算して欲しい。円ベースだと為替の影響を受けて正しい計算にならないからな。

多くの投資家が専業トレーダーではなく、日中は本業で働いている副業トレーダーだろうから、昼に値動きを見て売り買いはできないだろうし、米国株式市場は日本時間で夜中ではあるが、ずっと見ていれば寝不足でこれも難しいだろう。やはり週に1回とか2回ぐらい昼休みや夜に値動きを確認してどこかでまとめて売り買いができる時間間隔と値幅が必要になる。数%の利益で売り抜けというデイトレーダーのようなことは難しいはずだ。

とりあえず諸君は今日説明した10回の投資について、自分なりの利益計画・資金計画を考えて欲しい。急ぐ必要はない。マーケットはいつも開いているし、いつでも参入できる。全然考えがまとまらないという場合はおおよそでもよい。投資しながらわかってくることもあるはずだし、いずれにしても今の段階では完璧なものは出来ないはずだ。

少し長くなってしまった。今日はこの辺で終わりにしよう。次回は2.から説明したいと思う。

言い忘れたが、これまで無作為に個別銘柄を何となく買って何となく値上がりを待っている諸君も、今後のために今日説明したことを考えてみて欲しい。損切りできずに迷っている向きもいると思うが、実際にはその株は現金化して他の株に投資した方が良いかもしれない。そんなことが冷静にわかるのは、こういう利益計画や全体の資金計画を考えたからだったりする。

ちなみに、著名投資家や伝説の投資家という人物が世の中に居るんだが、彼らの著作を読んでみればわかるが、ほぼ必ず資金計画と言う章があり、自分の資金をいかに守るかが投資戦略そのものよりも重要であると言っていたりする。

まぁ今日はそれぐらい重要な話をしたことになるわけだな。

では、また次回会おう!

注意:この記事および連載は諸君に具体的な投資銘柄を勧めるものでは
   ないし、将来的な投資パフォーマンスを約束するものでもない。
   投資はあくまでも自己責任で行ってくれ。

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   嬉しい


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