見出し画像

初心者でもわかる株式投資術 第21回 個別銘柄を買うタイミング 個別銘柄のべき・べからず

諸君、元気か?8月もいよいよ終わりだが、台風が心配だな。十分に注意してくれよ。

俺は株式投資だけでなく、モテる技術も紹介しているので、興味がある諸君はぜひ読んでみて欲しい(自己紹介も第2回にある)。

今日は前回説明できなかった「3.純粋な値動きから発生するシグナル」について説明しようと思ったんだが、1つ前回言い忘れたのでそちらを先に説明する。前回をまだ読んでないという諸君はこちらから読んで欲しい。

申し訳ないが、前回ちゃんと説明していなかったところから始めさせてくれ。諸君はまだ個別銘柄を買ってないことになっている、少なくともこの連載の中では。これから個別株を買う諸君は次のことを意識して欲しい。

<個別銘柄を買う心得>
・銘柄の業界を分散すべし
・ある程度規模のある会社を選ぶべし
・ニュースレベルの材料に釣られるべからず
・ファンダメンタルも大事だが、チャートで値動きを確認すべし

上から順番に説明するぞ。

銘柄の業界を分散すべし、というのは諸君には今仮に10個の財布があって10銘柄を買うことになるわけだが、この銘柄(会社)が属する業界をいくつかに分けて欲しい。例えば、ユニクロ(ファーストリテイリング)などアパレルを買いたいと思ったら、それはそれでいいとして、次に買う銘柄の業界はアパレル以外にする。例えば、米国のアップルを買う前提でいるならそれはテック業界だから、3つ目の銘柄はアパレルとテック以外という具合だ。

理由は、業界を分散することで、一度に下がるリスクを極力分散させることと、業界知識を増やすことで、諸君の目利き力や株式投資力を上げることだ。株を長くやっている投資家の多くが自分が好きな業界とか好きな会社がある。株で食べている専業投資家の多くが、自分の得意な業界とか慣れている業界の株の取引きをメインにしているはずだ。個別銘柄で10ぐらい、業界で3業界ぐらいをイメージできる知識があれば、初心者の副業投資家としては合格だろう。初心者諸君の投資の主戦場は、あくまで分散投資と長期投資だからな。まずは自分の好きな業界や会社から知識を深めて欲しい。勤め人の諸君は自分が働いている業界から始めるのも良いだろう。結果、ライバル企業の株を買ってしまうこともあるかもしれないがな。

2番目の規模のある会社を選ぶという意味は2つある。一つは流動性の問題だ。あまりにも会社が小規模だと、株数も少ない可能性が高いし、取引に参加している投資家の数も少ないはずだ。そうすると買いたい時に買えなかったり、売りたい時に売れないなどの問題も発生しやすい。絶対にその会社じゃないとダメだという時以外は、会社の規模が大きく著名な会社を優先的に選ぼう。諸君が株式市場に詳しくて、出来高などを見られるならそれで判断しても良いが、そういう向きは初心者向けのこの記事は読んでいないだろうな。

もう一つの理由は、これは正直確たる証拠は無いので俺の意見なんだが、小さい会社は将来大きく化けるからリターンも大きくなるぞと思いがちだが、実際にはそれほどでもない。もちろんそういう会社は結果的にはいくつか出てくるが、多くのベンチャーが成長を維持し続けられなかったりする。せっかくIPO(新規の株式取引所上場)で投資家から大量の資金を集めたものの、それ以降パッとしないということも多いのだ。なので、そういう会社への投資は完全に余剰資金で賄うとして、安定した投資と言う意味ではある程度成長し続けていて、多くの投資家から評価されているという実績を考慮するべきだろう

3番目のニュースレベルの材料に釣られるな、は文章そのままだな。どこかに出店計画があるとか、新しいサービスを開発中とか日経新聞やウェブサイトのニュースで騒がれる話があるにしても、それは一瞬で株価に取り込まれてしまう。なので、諸君がその恩恵にありつけるとすれば、そのニュースが流れた瞬間に既に株を保有していることぐらいしかない。投資銘柄選びはニュース記事に頼り過ぎないようにしよう。

最後の4番目の話に移るぞ。諸君は何を根拠にその会社の株を買うのだろうか?株式投資の企業とマーケットを見るスタンスには大きく2種類ある。一つはファンダメンタル派であり、もう一つはテクニカル派だ

ファンダメンタル派というのは、企業の成長の土台となる要素を確認して、そこに投資の可能性を見出すスタイルだ。会社の売上(伸び率)や市場シェア、業界内の競争力、財務健全性とかそういうものを中心に評価して投資する。

テクニカル派と言うのは、その会社の株価の値動きから判断して投資するしないを決めるスタイルだ。ファンダメンタル派が大事にする会社そのものへの評価は株価に織り込まれているという考えに基づいている。要するにみんなが欲しがる株(値上がりしている株)は、ファンダメンタルも魅力的だから上がるんだろ?という見方をするわけだ。

もちろん、この中間でファンダメンタルもある程度考え、そこにテクニカルで売り買いを決めるという形がセミプロやプロの投資家には多いだろう。投資情報を提供するサービスは無料・有料、日本・海外問わずたくさんあると思うが、そこで推奨される銘柄と言うのは多くの場合、ファンダメンタルとテクニカルの中間のような分析結果に基づくものが多い。

俺個人としては、テクニカル派だ。ファンダメンタル派の投資家は企業分析に長けていて尊敬するんだが、たくさんの会社を時間をかけて分析した結果、結局「アマゾンって魅力的だよね」とかになってしまいやすく、割安で誰も知らないダイアモンドの原石のようなを発見できることが少ない。どこかで誰かがその会社を追っていて、良い状況になれば株価が上昇し始めるはずだというのが俺個人の考えだ。諸君がどちらであって欲しいかといのはないが、完全なファンダメンタル派やテクニカル派ではなく、勉強も含めて両方取り入れる形でやってみるのが良いだろう

実際の所一番多いケースは、テレビや雑誌、ネットなどの投資情報で取り上げらている銘柄や話題の銘柄を中心に調べる、と言うことが多いんじゃないかな。それも特に否定はしない。俺もそういう情報があれば調べたり買ったりしている。特に、そういう情報にはファンダメンタル派が重要視する情報が含まれていたりするから重宝している。買うタイミングはこちらでテクニカルに調べて、業界の状況を含めファンダメンタルはそういう外部の情報を確認してざっと調べるみたいな感じが俺個人のスタイルだ。

自分で買いたい銘柄が決まったら、必ずチャートを見て欲しい。ちょっと今回は説明できそうもないが、せっかく決めた銘柄でもチャート次第では今は買わない方が良い場合もあるのだ。

いずれにせよ、絶対に上がり続ける株を探す方法はない(あれば教えて欲しい)ので、自分なりのスタイルを築けるまでは、ごく少ない個別株で取引しながら慣れていくのも良いだろう。

俺個人の経験では、2年ぐらいちょこちょこ売ったり買ったりしてだんだんと慣れていったイメージだ。何もしなくてもどんどん上がる株があったり、凄い下げ相場で持ち株全部が下落とか、損切りを迫られるとか、そういう経験を一通りするのは最低でも1年は必要だろう。10個の資金分割に拘らず、まずは2つか3つぐらいの株を入れ替えて買ったり売ったりするのも良い経験になるはずだ

今日は売り買いのシグナルのところまで行かなかったが、キリが良いのでここまでとしよう。次回も楽しみにしていて欲しい。

最後に大事なことを伝えておこう。個別株を買うというのはいろんな調査や分析が必要で面倒だなと思った向きもいると思う。もう少し勉強してからにしようという意見もあると思うので、それはそれでイイ。が、大事な点は、以前の連載でも説明したが、勉強だけしてもほとんど身に着けられる投資力というものは存在しない。株に詳しくなれるかもしれないが、それは投資力ではない。投資力を身に着けるには自分のお金を市場に提供(投資)するしか方法はない

なので、全部を学習・マスターしてから個別株(分散+長期投資もそうだが)もやろうと思っていてもマスターできることはないから、興味があるならごく少額を少ない銘柄に投資しながら学習してくれ。これはファンダメンタル派もテクニカル派も関係ない。ちなみに日本株は単位株での売買も多いが、米国株なら1株から投資できるぞ。

では、また次回会おう!

注意:この記事および連載は諸君に具体的な投資銘柄を勧めるものでは
   ないし、将来的な投資パフォーマンスを約束するものでもない。
   投資はあくまでも自己責任で行ってくれ。

追伸:続けて読みたいと思ったら「スキ」をクリックしてくれると
   嬉しい


#株式

#株
#株式投資
#株投資
#投資
#お金
#マネー
#入門
#初心者






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?