見出し画像

初心者でもわかる株式投資術 第20回 個別銘柄を買うタイミング

諸君、元気か?8月も最終週だ。9月が始まればなんとなく1年ももう終わりだなと思ってしまう自分がいるのだが、諸君はどうかな?夜は少し涼しくなってきた気もするし、秋が待ち遠しいな。

俺は株式投資だけでなく、モテる技術も紹介しているので、興味がある諸君はぜひ読んでみて欲しい(自己紹介も第2回にある)。

さて、今日は前回の続きだが、個別銘柄の株をいつ買えばよいかだったな。

当然だが、株の原則は「安く買って高く売る」だ。が、これがなかなか難しいというか、いつが安くていつが高いかなんて分かれば苦労しない。株の格言にも「頭と尻尾はくれてやれ」とあるから、誰も高値と底値を特定することはできない。が、それでもいくつか参考になる情報(シグナル)はあるので、それを教えよう。

ちなみに、まだ株を買うことはしないが、それでもいくつか関心のある企業や業界については、そろそろ頭に入れておいて欲しい。

株の買いタイミングを計る情報
1.相場の季節性やサイクル
2.決算や配当などのタイミング
3.純粋な値動きから発生するシグナル

以上の3つを順番に説明しよう。恐らく一度に全部は説明できないので次回に続くはずだ。

1.だが、1年のうちで株が上昇しやすい月と下がりやすい月がある。例えば、米国株式市場では8月9月が最悪(株価下落)な月として有名だ。逆に好調なのは11月と12月。これは「アノマリー」と呼ばれる、確たる理由はないものの多くの場合に当てはまる株式相場の季節性のことだ。

探してみると、中には完全に迷信では?というものもあるが、この8月9月と11月12月の好不調は過去の統計でも補完されるデータがあって間違いではない。絶対当たるわけではないが、意識しておいて損はないはずだ。他にもいろいろとあるから、ググって調べておいてくれ。

あとは、その企業が所属する業界特有のサイクルもある。例えば旅行業であれば、長い休みが集中する8月が繁忙期だろうし、アパレルなら冬の方が売り上げが多いだろう。そうすると、株価も決算報告の四半期ごとにある程度リズムがあることになる。資源や穀物業界だとその商品や業界の季節性やサイクルもあったりする。

なのである程度個別銘柄の候補のあたりを付けたら、その業界の規則性を調べてみると良い。せっかくなら、その企業が好調な時を見計らって株を買いたいだろ?

2.の決算(四半期含む)や配当のタイミングは、個別株の場合かなり重要になる。なぜかというと決算を企業が公表することで株価が上がったり下がったりするからに他ならない。ちなみに、この決算報告は赤字か黒字かで株価が上下するのではない。事前予想の値よりも良いか悪いか?で株価が上下する。

例えば、今期は15億円の経常利益で対前年比10%アップを予想していたところに(株価も期待が乗るから上昇傾向だ)、経常利益が1.5億円でしたという決算報告だったりすると失望売りで株価が下がったりする。もちろん、思ったより良い決算報告だと結果赤字でも株価が上がることもある。

もう一つの配当はどういうことだろうか?企業は自社の株式を購入してくれた投資家に対して配当金を与えることができる(配当無しの会社もある)。これは持っている株数に従って、企業が稼いだお金の中から資金を分配するもので、配当金という名目で株ではなく現金で振り込まれる。

この配当をもらうためには一定期間株を所有していないといけないのだが、この期限が切れた瞬間(もう配当がもらえると確定した瞬間)から、その株を売る投資家も多く、いわゆる「配当落ち」という株価下落に見舞われることがよくある(配当落ちは配当の権利確定日のことを指す場合もある)。

なので、諸君がたまたま配当落ち日の前日に何も知らないで株を買ったとすると翌日にガクンと株価が下がることがあり得る。諸君は1日しか株を所有していないから配当の権利はもらえず株価は下がり、という状況になってしまう。

今日はここまでとしよう。まとめるぞ。

個別株に挑戦するのであれば、まず関心のある企業や業界の年間の規則性やイベントを理解しよう。ググればいろいろと出てくるはずだ。企業の情報は「有価証券報告書」として財務や決算報告が四半期ごとや年次で発行されているので、それを確認して欲しい。今はタイミングを計っているだけだから、決算報告の内容までは必要はないが、過去1年でどの時期に決算報告があったのか、また今後の決算報告はいつが予定されているのかについても調べておこう。

次に配当時期のスケジュールを確認してくれ。とりあえず、初めてその企業の株を買うのであれば、決算報告の直前や配当落ちの直前に買うのはお勧めしない。決算次第で株価が上がる可能性もあるが、下がる可能性もあるわけなので、であれば決算後の反応を見てから買う、配当落ちによる株価の下落が収まった段階で買う、などの方が心理的な負担は小さいはずだ。

逆に言えば、その業界や会社が一番盛り上がるシーズンに向けて、3か月前から株を仕込むとか、事前に配当狙いで株を買うということもできるということも言っておこう。

今日はきりが良いのでこの辺りにしておこう。3.については次回説明する。気になる業界や企業について調査をしておいてくれよ。

では、また次回会おう!

注意:この記事および連載は諸君に具体的な投資銘柄を勧めるものでは
   ないし、将来的な投資パフォーマンスを約束するものでもない。
   投資はあくまでも自己責任で行ってくれ。

追伸:続けて読みたいと思ったら「スキ」をクリックしてくれると
   嬉しい


#株式

#株
#株式投資
#株投資
#投資
#お金
#マネー
#入門
#初心者


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?