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Pizza 4P'sホーチミン全店舗のガラス瓶を100%リサイクルし始めました

11月末より、ホーチミンの全店舗から出るガラス瓶をリサイクルし始めました。12月20日時点で、700kg近く回収されています。

以前より、ビール瓶やワインボトルの空き瓶など、ガラスの瓶はかなりの量が廃棄されていて、店舗側からもなんとかリサイクルできないかと相談されており、ずっと検討していたことでした。

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今回、これらガラス瓶を全てリサイクルできるようになったのは、ガラス瓶製造会社であるO-I BJC社のリサイクルプログラムに参加したためです。同社は今年からサステナビリティの一環として、ガラス瓶販売先から空き瓶を回収してリサイクルする取り組みを始め、それに4P'sもジョインした形となります。

具体的には、週に2回ほど各店舗をトラックで周り、空き瓶を回収してもらい、ホーチミンから1時間ほどの場所にある彼らの工場にて粉砕し、新たなガラス瓶を製造する原料として使用します。

以前からビール会社は瓶を回収してリユースやリサイクルに回していましたが、4P'sのようなエンドユーザーからも回収しだしたのは今年からとのこと。現時点では4P'sと小売大手のAnnna Gourmetの2社のみから回収しているようで、今後順次増やしていきたいそうです。

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もちろん瓶を回収してリサイクルに回せるということは、工場側にとってはその分の原料費を削減できることになります。しかしまだ現時点では、回収できる量に対して輸送費が大きく、まだまだ採算が合う状態ではないと彼らは話します。今後、より多くの企業をこの回収プログラムに巻き込み、回収量を増やしてちゃんと継続可能なプログラムにしていきたいとのことです。

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ちなみに原料費を削減できること以外にも、工場側にとっては製造にかかるエネルギーを削減できるというメリットもあります。ガラスの原料はケイシャ、ソーダー灰、石灰石などですが、それらの融点よりも、回収されたガラス瓶の方が融点が低いため、溶かす工程に必要とされるエネルギーが少なくて済むとのことです。

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欧米などでは分別・回収のインフラが整っていますが、ベトナムではまだガラスのリサイクルインフラは皆無です。行政の支援なくしてこういったサステナブルなプログラムを民間のみで立ち上げていくことは本当に大変なことだと思います。

こういった企業の先進的な努力なくして、僕ら飲食店のサステナビリティの追求は非常に困難であると言わざるを得ません。僕らとしても、できるだけ本プログラムを支援していきたいと考えています。

こんにちは。ベトナムのホーチミンに住んでます。Pizza 4P'sというレストランのサステナビリティ担当です。