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「食べ放題」「注文し過ぎ」は禁止に!中国のアグレッシブなフードロス対策

今年の8月、習近平国家主席は国内の食品廃棄物の削減を目的として「オペレーション・エンプティ・プレート(Operation Empty Plate)」を立ち上げました。そして、最初の施作として、中国のムックバンガー(一度に大量の食べ物を食べるオンラインパフォーマー)の動画をオンラインで流すことを禁止しました。

それに続き先日、レストランでの食品廃棄物を減らすことを目的とする新たな法律の草案を習近平国家主席は提出しました。この法案では、レストランにて料理を注文しすぎて食べ残したお客には、レストラン側が追加料金を請求することができるようになるものだそうです。

この法律によって具体的にいくらまで追加料金をチャージできるのかはまだ不明だそうです。また同時に「食べ放題プラン」など過剰な注文を奨励するような宣伝や広告を出したレストランは1万元ほどの罰金を受けるとのこと。まだ本法律は草案として提出されたばかりですが、成立する見込みは高いとみられているようです。

ちなみに、フードロスを防ぐために法律を作る国は割と増えています。例えばフランスでは、2016年からスーパーマーケットが食品を捨てることを禁止。イタリアでも2016年から食品小売業者が賞味期限が過ぎた食品であってもフードバンクに寄付することが可能になりました。米国の5つの州では、堆肥化のインフラを改善し、食用廃棄物をコンポストのために再利用するための法律が可決されました。

フードロス問題は割と深刻な問題でして、特に人口が集中する大都市では、ゴミの埋立地がどんどんキャパオーバーになりつつあります。都市ゴミのうち大部分を占める生ゴミをどう埋立地に送らずに処理するか、は世界中の大都市にとって今後課題になっていくことでしょう。



こんにちは。ベトナムのホーチミンに住んでます。Pizza 4P'sというレストランのサステナビリティ担当です。