オレンジの皮をリサイクルするPeel Pioneers｜世界のサステナブルな企業紹介

今日紹介するのはオランダのスタートアップPeel Pioneers社です。同社は通常廃棄されてしまうオレンジなどの柑橘類の皮を再加工して販売しています。

オランダでは一人当たり一日120gの果物を消費しており、過去3年と比較して8％の伸びだそうです。特に最近は業務用のジューサーがスーパーの一角に設置されることが増え、手にとったオレンジをその場で絞ってから購入することが普及してきたため、健康志向の人々がより果物を消費するようになっていると言います。しかしその廃棄物として出てしまう皮は、オランダでも2億5千万個と言われており、その多くが焼却処分されているそうです。

しかし柑橘類の皮は油分を多く含んでおり、エッセンシャルオイルとして抽出することが可能です。また皮に含まれる成分は汚れを落とす効果もあり、天然の洗剤としても使用できます。それらの柑橘類の皮に有用性を見出した同社は、すでにオランダ全土に650店舗以上を持つ大手スーパーのJumboと提携し、同スーパーで排出されるオレンジの皮の3分の2をすでに再利用できていると言います。

同社の製品は多岐に渡り、直接消費者へ販売するのではなく、それらの原料を企業向けに販売しています。

柑橘類の皮は油分が多いためコンポストにはあまり向きません。こういった再加工して食品や動物の餌などにする方法が増えれば、今まで捨ててしまっていたゴミから新しい価値を生み出すことができますね。

僕の勤めるPizza 4P'sでも毎日大量の柑橘類の皮が廃棄されています。コンポストにはあまり適さないため、どうやってリサイクルするか検討中です。 

PeelPioneers