何が起きても貴方は貴方
ある日、突然に時間が爆発しました。
いきなりのことで何が起こったのかわからず爆風の中でしばらく放心していたけれどチョンマゲとマンモスが目の前で交差したりしてるので「時間が馬鹿になってる!」って気づきました。
とりあえず気持ちを放っぽって流れに身をまかしてみた。
隣に立っていた半分機械でテカテカの服を着ている未来人みたいな人がなぜか宇宙人でも見るような目でこっちを見てる。
どうも思いが溢れ返りすぎて大声で「ヤッター!」と言ってしまっていたみたい。
ああ、恥ずかしい。
あっ!頼朝さん!
あれがトキワ荘?
中世の拷問器具発見!
そんな状態だから僕自身もジジィになったり精子になったりで忙しいのでとりあえず元々の三十代の自分のとこらへんでグッと力を入れて安定さしてみたら少しタイミングがズレて遺灰の状態で止まってしまった。
「さてどうしたものか」と考えてみたけどなにぶん遺灰なので考えてるのか考えてないのかさえも自分でわからなくなって不安でもあるはずなんだけどやっぱり遺灰なので全体わからない。
遺灰にだけはなりたくなかった。
なったらなったでポジティブに受け止めていきたい。
ぎゃー!ブルースリーめっちゃそこにおる!
絶滅したはずのアスエロチュウベイクモザルが僕の遺灰を踏みつけました。
どうも向こうからジェーン台風がやってくる気配なのでそろそろ僕も吹き飛ばされるみたい。
どうせ死んでるのでどっか飛んでいこうがどうでもいいけど、あまりにもあっけない。
人生の氷河期といったところ。
頑張れる明日も無い。
風が来た。
涼しい。
おわり