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ユニセフパークプロジェクト

ずいぶん昔。4泊5日?ユニセフと国土交通省が関わっていた子ども国際キャンプのプログラムディレクターをやっていました。

(期間:2001年~2005年ごろ)
国営明石海峡公園にて、公園設計のヒントを探るべく行われた活動。
年に一度ほど行われたキッズキャンプの歴代プログラムディレクターは、メリーさん、ガンジー、もっさんみいこ、チャン、こっこ…かな。
古すぎて記憶があいまいな部分があります。ご了承ください。
キャラクターのUPくんは私の落書きから生まれました。

有馬富士公園などでの活動で山崎亮さん、佐々木健一郎さん(現在そらぷちキッズキャンプの事務局長)と出会い、新しいフィールドで活動するようになりました。

明石海峡公園の神戸側の藍那地区のデザインにおいて、これも地域コミュニティや活動団体の意見を取り入れた公園にしようという感じだったんだと思います。 その中のひとつとして、子どもの遊び場を作るため、私や他大学の子ども関係の学部の学生、プロとして自然や子どもと関わっている人たちが集められ「ユニセフパークプロジェクト(UPP)」が発足しました。

その名の通りユニセフとパーク(国土交通省)が主体?となり、国際的な理解を深めながら日本での子どもの環境を豊かにしよう。というような内容だったと思います。

活動は数年にわたり、1年に一度くらいのペースで日本の子ども達と海外の子どもたちとを呼んでキャンプをしました。 数日間のキャンプの中でいろんな遊びを多国籍の友達と繰り広げ、最終日にグループ発表会のようなものがありました。

藍那の山で



1年目、2年目は子どもたちのグループにつくリーダーで参加。
3年目は、全体をまとめるプロジェクトディレクターをまかされました。

国交省やユニセフの意向を山崎さんや佐々木さんから聞きながら、4泊5日のキャンププログラムをスタッフ達の意見をまとめながら作っていくという中間管理職的な仕事です。

スタッフは70人ほど。食事班、危機管理班、情報班、グループリーダー班、事務班など。それぞれの準備状況やキャンプ時の動きなど話し合いを重ねました。
キャンプ内容は、日替わりでやってくるゲスト先生のプログラムやメインプログラム、フィリピンやタイから参加する子ども達の空港までの送迎や日本から参加する子どもたちのアテンド、裏方班の動きを含めて、5日間を5分刻みのスケジュールに落としてました。

自然素材を使った居場所づくり



とにかく大変だった。
大学卒業して2年目の若造だったので。
相手は専門職の大人だったり、面白くなかったら来なくなっちゃう学生だったり。
この活動を行っていた会社に、ほぼ毎日出勤していました。
会議のやり方、企画書の作り方、現場調査、ネゴシエーション。仕事の基本をみっちりと経験したと思います。

笹のレンガ


活動の見栄えや迫力を求める2トップと、子どもの遊びは見た目じゃない!というスタッフの熱い戦いの板挟みにもあいました。

今なら両者の意見はわかるんだけどね。
大人が見て素晴らしいと認識されなければ予算がつかない→活動ができない。だから見栄えはとても大切。
でも、子どもの遊びは、茶色いおかずの弁当の方がおいしくて栄養にも良いのと一緒で、どろどろぐちゃぐちゃで見栄えなんて気にしない。そんな遊びの方が子どもにとって楽しくって、ちょっと危なっかしいからこそたくさんの学びがあるもの。
悩んだなぁ。私も茶色いおかず派だったから(笑)。
プレーパークをやっていたので子どもは場所と材料さえ整えれば自由な遊びをいくらでも生み出せる。プログラムなんて不必要だと思ってましたから。 そして、そこまで大人が見栄えだけで判断するとは思ってなかったから。

残念だけど今はわかる。見栄えが良くないと、客が来ない。大人は見た目で判断する。だから、一応見栄えも重視。今では、プチトマトと卵で彩りをとる術を覚えました。
でも、大人は見栄えで騙せても、子どもを騙すことはできないというのは、絶対に忘れてはいけない。

竹で作るあそび場



本当に準備も当日も大変だったんだけど、だからなのかどんなキャンプだったのか細かいことはほとんど覚えていない。

そういえば、 オーバーヒートしたスタッフが「頭冷やします」と言って積み上げられた座布団に突き刺さって寝てたとか、夜のスタッフ会議でモノボケ大会が繰り広げられ大爆笑だったとか。 だいぶ壊れてたんだな(笑)。

藍那の山で様々な活動が行われました。


大変だったけど、あれがあって今の自分があるのだと間違いなく言える経験なのです。
あの頃、佐々木さんに言われた言葉
「一番汗水たらして頑張ったやつが、最後に一番うまい酒が飲める」
一番苦労していたのをわかっていてくれた佐々木さんのねぎらいの言葉でした。お酒は飲まないのだけど、終わった後の清々しさは一番だったと思います。そして、今でも人生に影響する経験として君臨し続けている。一生懸命やるって本当に大切と教えてくれた体験でもありました。

UP(ユーピー)くん


結果的には、完成した公園は、土地柄なのか少し大人向けの公園に仕上がっていて、活動の内容は反映されてないようです。でも、ユニセフも国土交通省も我々も楽しい公園を作るために必死だった。
(話はそれますが、結果や利益で国や大きい団体を批判する人いますけど、現場を見てもないのに文句を言うのはどうかと思います。現場は一生懸命、それでもうまく行ったり行かなかったりするものです)



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ストリートライブで「投げ銭」をいただくような感じです。 画材や工作材料・研究、イベント出店費などに充てさせていただきます。間違えても、お菓子なんか買いません(笑)!