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「政と源」を読んで -三浦しをん-

東京は墨田区の下町を舞台に、齢70オーバーの幼馴染じじい2人のあれこれな話。


三浦しをんさん、やはりいいなぁ。
人間模様が素敵。


破天荒だけど世間体にとらわれず人情味あふれる「源」と、
実直に銀行員として仕事を全うしてきた堅物タイプの「政」。


こんな凸凹コンビがいまもツルんでいるのは幼馴染のなせる業かも。
いいね、まずそういう関係の人が一人いるだけでも素敵な人生だな。


僻みっぽい性格の政。

別居の奥さんを連れ戻すことはすぐできなかったかもだけど、居住地はまだ離れていても、自分の至らなさに向き合い、ようやく気持ちが少し通い合ってきたかも。

いくつになっても、傲慢にならず、しっかり寄り添いの気持ちを持つ大切さよ。


源さんの弟子の徹平とマミもまた素敵だな。
ピュアの極みを感じた。
ある意味、政との対比でより際立ったのか。

心がじんわりほっこり、今回のしをんさんも最高。

十人十色。
千差万別。

「人はいろんな考えや価値の見出しかたがあって至極当然。
だから素直に人生を楽しんで生きようよ。」

そういうメッセージがいつも込められているように感じる。
心がじんわりほっこり、
今回のしをんさんも最高だった。



【気に入った言葉】

-ゴールや正解がないから終わりもない。
幸せを求める気持ち、自分がしてきたこと。
それらに思いを馳せては死ぬまで生きる。
その時間を永遠というかもしれない。
-つまみ簪職人とは職業ではなく、生き方だ。



最後に、
源さんはのことはずっとアラーキーの姿で脳内で再現されていた。笑

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